干物女
本屋さんで、ふと見たタイトルに引きつけられ 手に取った。
立ち読みのつもりが、本が置けなくなって
結局買ってしまいました。
まだ、読みかけ。
なかなか 先に進めない。
読んでは止まる。
じっくり時間が取れないと、
とても合間にぱらぱらでは読み進めない。
ここ数年、
親の介護と、自分自身のこれからをいろいろ思う中で
あれやこれやと手を出した本達が何冊かある。
読んでは、考えて、試行錯誤、で、また次・・・
そうしていくうちに 少しずつ、
受け入れることや、自分なりの逃避術(?)などを見つけることができて
今はこの現実を、けっこう図太く、いっぱい笑いながら過ごしている。
とうとう「死ぬ」とこまで手を出しましたか・・・という感じもあるけれど
なんというか、ホントにとても大事なことだと思える。
(あっ、この前に、「礒野家の相続」も読みました。 ←現実的・・・)
母が、時々口にする「あ~もう死んだ方がマシや」というのに対して、
いつも私は、「簡単に、死ねたら苦労せんわ~」と笑いながら言う。
(もちろん笑って言うことではないけれど)
ほんの数年前の日本でも、
今の世界中でも、
戦争や、災害や様々なことで、「死ぬ」ことがある。
平和だからこそのセリフ。
切羽つまっていないからこそとも思う。
人はいつか必ず死ぬ。
死なない人はいない。
それでも、死ぬまでは生きていたい。
その一番根本的なところが、危うくなっているのが
今の時代なのかと 思った。
個人の死生観や、宗教的なこととは違う、
今の世の中が、
今を生きている“私達”そのものが、
どうなっているのか、
このままではどこに向かうのか・・・
“情報”が、教えてくれることではなくて
正しい答えがあるのでもない。
一人ひとりが、ちょっと立ち止まってみた その先に
うすぼんやりと 光が見えるような
そんな気がした。
ゆっくり、読んでいきます。