映画 「ペコロスの 母に会いに行く」
今手元に、神戸市電が走る風景写真がある。
昭和46年3月13日、「さよなら神戸市電」
「1917~1971 長い間ご利用ありがとうございました」という横断幕をつけて走る市電の姿が何枚も。
神戸駅前、相生町、板宿、和田岬付近、和田岬車庫・・・
(元上司で鉄道マニアのU氏が、学生時代に撮った写真のコレクション)
私は、当時5歳。祖父に連れられて市電を見に行ったかすかな記憶はある。
多分乗ったことも なんとなく覚えている。(けど、景色はまったく覚えていない。)
白黒の画面には、最近人気の昭和レトロな街並みが写っている。
綿入れ着物の女の人、「サンヨーカラーテレビ」の大きな看板、
よく見ると車の外側に子供がしがみついて走っている車がある(東南アジアか)。
映画「ALWAYS3丁目の夕日」に出ていたあの車・・・ミゼット?も写っている。
今、毎日バスで通っている板宿本通には、神戸銀行と兵庫相互銀行の看板。
たしかに、今もそのまま三井住友銀行とみなと銀行があります。
あっ「ちから餅」は、今もある。
そのお隣の「ビクターレコード」さんはもうないなあ。
この40年足らずの間の移り変わり。
写真に写っている「元」の姿を知らなくても なんかなつかしい。
私が仕事で回って出会うお客様達には 記憶にくっきりある景色かもしれない。
なつかしんでもらったり、そこから話が広がったらと
その貴重な写真をファイルごと貸していただいている。
伺った先でゆっくり写真をみながら話をしてということを なかなか実行に移していない。
私がこの仕事を始めた時の「想い」を大切にしていくなら
いろんな人の「想い」もちゃんと受け取って、投げ返して、つないでいこう。
最近、自分の「芯」とするものが、少しづつやけど、ようやくしゃっきりしかけている。