太平洋の奇跡
徳島県の美波町が舞台の朝ドラが始まるということで
ウミガメの特集やら映像がよく流れている。
実は カメ好きです。
小学校のころ、兄が裏のみぞ(ドブともいう)で拾ったカメを飼っていたこともある。
ウサギとカメの童話では、自分がウサギ側だとはどうしても思えなかった。
かといって カメほど地道に努力を積み重ねて「いつかはっ!」と輝くほどの
真面目なタイプでもなかった。
ゴールに辿り着く寸前に、目覚めたウサギに結局は抜かされるというカメになりそうと
妙に冷静に自己分析をした記憶がある。
ウミガメの卵からかえったばかりの小ガメたちが、孵化後24時間だけ持ち続ける
ハイテンション状態で 必死に手足を動かして 海に向い、さらに沖をめざして進む姿に
弱ってる涙腺がまたもや つかまった。
すごい。
そうして波に乗って 大海にでて、生まれた浜に 30年後 戻ってくるという。
海流に乗ってではなく、自らの意思で ほぼ直線距離でまっすぐに故郷をめざして。
遺伝子の記憶。
生物としての奇跡。
知らないだけで、今使ってないだけで きっと 私にもたくさんの記憶が遺伝子には
刻み込まれているんやなあと 思える。
とにかく 今は、自分の手足を動かそう。
前に進む。
まず一歩。