苦しみとともに
敬老の日にからんで最近の新聞に、100歳以上人口が4万人以上だとか、
女性の4人に一人が65歳以上などと 驚嘆するような数字が出ていた。
理学療法士 三好春樹さんの著書の中に、「長生きできるが、ボケるか寝たきりかどっちか選べ」と
選択を迫まり、自分の問題としてどっちがいいか真剣に考えてみてもらう話が出てくる。
(日本全国いろんなところで講演会をされているのでその会場などで質問するらしい)
結果は 圧倒的多数がボケるほうを選ぶとか。
理由は、「ボケて困るのは周りだから」。
オチですか・・・ではないようやけど、う~ん そうなんかな。
私は、寝たきりを経験済みなので、すんなり寝たきりを選んだ。
(もっかいやれ と言われたら やっぱり正直イヤだけど)
三浦綾子さんのエッセイに
病気で寝たきりの高齢の女性が、死んだほうがましとなげくのを聞いた家族が、
僕らのことを毎日祈ってくれと頼んだら 毎日家族や友人、知人、
知らない世界中の人の健康や安全、無事を祈り あっという間に1日が過ぎ、
時間が足りないとまで言われる満ち足りた暮らしをされているというのがあった。
そんな風に過ごせたらと 思う。
体は動かなくても心は豊かというまさにその境地。
けど、ほんと選べない。
「困るのは周り」というのも 母をみていたら 思えない。
どんなにふりまわされても やっぱりふりまわしている方がしんどいし、辛いと思う。
そのことすらわからなくなれば 本人は楽になるんやろか。
とは まだ考えたくない。
手探りの ぶつかり合いの日々。
仕事も家のことも 区別なく ちゃんと向き合おう。
答えはないけど なんか辿り着く先は ある。
よね。