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不便からのスタート

坂部智子

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テーマ:お役に立てば


日常生活の中で不便を感じるときは どんな時でしょうか
「そんなもんや」と思って、あえて不便だとは認識していないことも けっこうあるかと思います。

私は、昔から横着者なので、「少しでも楽にできる」ことには かなり執着していました。
(食べ物がからむとなおさら)

握力が0・1未満まで落ちていたとき 指で小さな玉をつまむリハビリは大ッ嫌いでしたが、
(自分の腕どころか 手首も 指を動かすことすら 全部が重いのに 
さらに どうやって その玉をつまめというねん! と思ってました。確か抗議もした。
痛覚はほとんどマヒしてるのに指がぴりぴりして 痛く感じることが 悲しかった)
タオルの上に ベビーボーロをいくつか乗せてもらって タオルごと口に運んで
こぼさないように全部食べることには熱中しました(笑)。

大きくて軽いものなら 握力がなくても持てることに そこで気づきました。
(「食べたい」が先で、理論や技術は後から取得)

自分にとって 役に立つことを工夫する。
それが 一番のリハビリやと 思いました。

そのために必要な用具があるなら 使う。
先に用具があるのではなく、何をしたくて どうであったならそれが出来るのか
 
いつも そこからスタートです。

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