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コラム
耐震性の確保について(新築)
2024年1月2日 公開 / 2024年1月3日更新
おはようございます。
サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。
耐震性の確保について、最近の新築では耐震等級3を取ることが普通のことになりつつあります。
耐震等級3であれば震度7に2回耐える強度といわれています。
実際、熊本で起きた震災は震度7が短い期間で2回起きましたが、耐震等級3の家は倒壊を
しませんでした。
また、最近では耐震強度を確保するための金物やパネルが進化しているので間取りの自由度が広がっています。診断・設計ソフトも進化していますので比較的簡単に耐震等級3の設計ができます。
実は他にも大事な項目があります。直下率と偏心率です。
直下率とは2階の耐力壁や柱の下に1階の耐力壁や柱がどのくらい配置してあるか。
耐力壁や柱の位置が1階と2階でそろっていると屋根の荷重や経年による外力にたいしても均等に力が屋根から基礎へ流れるため体力の維持ができます。
柱や壁が直下にない場合、梁などに大きな負担がかかり地震などの大きな外力が加わった場合、家がひずみ、倒壊につながる場合があります。
柱及び耐力壁ともに直下率は60%以上が理想といわれています。
偏心率とは家の重心と剛心のバランスのことです。
重心とは家の重さの中心、剛心とは外力が加わった時に家に回転方向の力がかかるのですがその中心をさします。コマを想像してください。
コマがきれいに回るためにはバランスの中心に芯が無くてはいけません。
その芯の位置が剛心位置です。この剛心と重心のずれを偏心率といいます。
2000年の建築基準法では、0.3%以下と規定されていますが、0%が理想です。
もちろん、これだけを気にしていると建物の大きさも間取りも自由度はなくなります。
しかし、大事なことですので平面図などで図面を確認されるときは1階と2階を見比べてみて壁や柱の位置を気にしてみてください。直下率は建築基準法に規定がありませんので注意が必要です。特に大きな吹抜けやリビングを設ける場合は要注意です。
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