和室が見直されています。
雑誌やSNSでも「和モダン」をよく見ます。
明確な定義はないようですが、最新の設備に日本の伝統的建築工法を
取り入れたもので、落ち着いた雰囲気と高級感を醸し出す仕様という
イメージのようです。
外観については数寄屋作りのイメージが多いようです。下屋を作って
格子を設けるなど京都・金沢で見られるようなものです。
外壁に漆喰を採用している建物をあります。和モダンの家にぴったりですが
どうしてもメンテナンスが気になります。
土蔵や蔵の補修や建て替えをしたことがあります。非常にコストと工期のかかるものです。10年後にどうなっているのか、他人事ながら気になります。
内観については柱や梁を見せる真壁工法で、ここでも壁の間に漆喰を採用している
ことも多いです。また、最近では畳が復活してきています。イグサのにおいが落ち着くとかそのまま転がることができるなどお子様にも人気のようです。
全体として落ち着きを感じながら高級感がある。年数がたっても飽きることがない。
これが選ばれる理由の大半のようです。
しかし、コスト面では上がってきます。漆喰などの材料費も上がりますし施工についても柱や梁が隠れてしまう大壁工法とは違い、あらゆるとことに気を払わなくてはいけませので、その分上がってきます。
また、そのまま和風の家を建てるのではなく、性能として断熱性・気密性・耐震性を確保しなくてはいけません。
良い面・悪い面、必要な面・不必要な面を検討して、材料や工法をうまく融合する必要があります。
また、天然の材料は傷や変色などの経年変化が生じます。これを味わいとして感じ、
「あの時の傷ね」と楽しめる方に向いているように思います。