Mybestpro Members

西浦嘉宏プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

注文住宅での後悔しない間取りの決め方

西浦嘉宏

西浦嘉宏

テーマ:注文住宅

念願の注文住宅を建てるに際して間取りは迷うのが普通です。なかなか決まらないのは当然のことだと思います。実際お打ち合わせをしていく中で二転三転する方もおられますし自分自身が決められないことに悩まれる方もおられます。

まったく後悔のない間取りが決まればいうことはありませんが、完ぺきというわけにもいきませんし生活していく中で不満点が出てくることもあります。
できるだけ後悔のない間取りを手に入れるにはどうしたらよいのか。

これまで多くのお打ち合わせをしていく中でお伝えしているのは下記の3点です。



①最初はとにかく夢を詰め込む。
家を建てるのですが本当に手に入れるのは理想の生活です。朝どのように目覚めたいのか。休日はどのように過ごすのか。趣味は。10年後の家族構成の理想は。
快適な毎日を過ごすために家を建てると考えて、夢を書き出してください。値段・土地の大きさ・法律や強度などは無視して進めてください。

②方眼紙を購入する
方眼紙を購入していただき間取りを書き込んでみる。
マス目の1マス×2マスが畳1畳分くらいと考えて配置してみてください。



イメージは
1マス×2マス トイレ、収納
2マス×2マス 洗面所、玄関
3マス×3マス  4.5畳
6マス×6マス LDK
ここでも大事なことは予算や法律のことは考えないということです。これらのことは後ほど専門家に任せればよいのです。
③専門家に相談する。
作成した図面を持参して設計士・工務店・ハウスメーカーに相談してみる。
ここで、初めて法律や予算の規制がかかります。希望を詰め込むのですから、予算オーバーが当たり前、法律や耐震性・断熱性などの機能面で調整が必要になるのは当たり前とお考え下さい。
ここでさらにプランの練り込みをしてください。
どうしても必要なもの
10年後でもよいもの
他で代用してもよいもの
ここで妥協せずじっくり考えることが大事です。迷惑など考えずにたくさん質問して疑問を解消してください。
④土地を探す。
従来の流れですと土地を探すことが第一歩と考えがちですが、これが不満・後悔が生まれる第一歩です。
なぜかというと、土地の仮契約から本契約まで、どれだけ長くても一か月ほどしか時間がないからです。
土地を気に入り不動産会社に連絡。手付金を払います。多くの方が住宅ローンを利用します。住宅ローンは土地と建物を担保にするのが一般的です。銀行は建物と土地に対して住宅ローンの総額を決めますので、一か月後までに住宅の仕様を決める必要が出てきます。一か月といっても、土日の二日間お会いできたとしても8日しかありません。この時間の中で希望通りのプランを手に入れるのは大変難しいことです。
土地をお持ちや建て替えの場合を除いて、土地探しは最後です。

住宅を購入するのは多くの人にとって、人生最大の買い物であり、1回あるかないかのことです。ここで大きな不満が残ると先々ずっと気になります。冒頭にもあったように、家を購入するのではなく、理想の生活を手に入れることが目的です。ご家族で夢を語り合いながら、理想を手に入れてください。そして、できれば、旦那さんの意見も少しでよいので取り入れていただけると私はうれしいです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

西浦嘉宏
専門家

西浦嘉宏(建築士・建築施工管理士)

株式会社匠人

2級建築士・一級建築施工管理技士としての豊富な経験を持ち、施主の思いを最大限に汲んだ新築・リフォームプランを提案。技術力の高い職人ネットワークをいかし、高品質の工事を実現する安心安全な施工が強み。

西浦嘉宏プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

確かな技術と経験で施主の夢を実現する住空間のプロ

西浦嘉宏プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼