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耐震等級3と耐震等級3相当の違い

西浦嘉宏

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テーマ:木造新築

昨日、耐震改修工事の見積依頼がありました。
耐震等級と等級相当の違いが分かりにくいようでしたので
簡単に説明させていただきます。



耐震等級2または3は、設計段階で等級相当の強度を建物に
付与します。これを事前の申請時に等級2または3で申請します。
その申請に沿って、中間検査・完了検査などの検査時に申請通りの
補強や金物を配置しているかを検査されます。
これに合格することで、適合証明が発行され、長期優良住宅として
認定を受けたり、証明書を発行してもらえます。

これに対して等級相当は設計段階で同等の強度を付与して設計する
まではおなじです。しかし、住宅性能評価機関には申請せず、
正式な認定を受けていない建物です。
そのため、建物としては耐震等級1の建物として検査されます。

なぜ、このようなことが起きるのかというと、等級3の認定を受けるためには
確認申請等の費用が別途必要になるからです。建物本体の工事費がかなり増える
ことになります。
依頼する内容にもよりますが、補助を受けるために等級を挙げて申請したのに
補助金より費用がかかるということも起きる場合があります。
また、着工前の確認済書が発行されるまで時間がかかります。
メリットは費用が大きく変わらない中で、他の建物より強度のある建物を
建てることができます。

等級相当の新築やリフォーム施工もしくは購入をする場合は、どのような金物や
工法で等級を確保しているかを説明だけでなく写真などで確認することが大事です。







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西浦嘉宏
専門家

西浦嘉宏(建築士・建築施工管理士)

株式会社匠人

2級建築士・一級建築施工管理技士としての豊富な経験を持ち、施主の思いを最大限に汲んだ新築・リフォームプランを提案。技術力の高い職人ネットワークをいかし、高品質の工事を実現する安心安全な施工が強み。

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