戸建て住宅耐震リフォーム その9
2019年ラグビーワールドカップへ向けて、国立競技場が建て替えられることになりました。
建て替えにあたって実施された国際コンペ、一応「公募」となっていましたがその参加資格は…
① 次のいずれかの国際的な建築賞の受賞経験を有する者
1) 高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)
2) プリツカー賞
3) RIBA(王立英国建築家協会)ゴールドメダル
4) AIA(アメリカ建築家協会)ゴールドメダル
5) UIA(国際建築家連合)ゴールドメダル
② 収容定員 1.5 万人以上のスタジアム(ラグビー、サッカー又は陸上競技等)の設計の実績を有する者
こんな資格に該当する人、世界に何人いますか
ということで、見事最優秀賞に輝いたのがイギリスの『ザハ・ハディド』チーム。
このザハ・ハディドさん、イラク出身の建築家で、女性初のプリツカー賞(建築のノーベル賞)受賞者です。
とても女性が設計したとは思えないダイナミックな造形ですが、実はこの方『アンビルトの女王』といわれているそうで、あまりに斬新な設計ゆえに、実現できない建物がいくつもあります。(アンビルト=建てられない)
少し興味が湧いたので過去の実績も見てみました。
ベルギーにある港湾局の増築棟です。
来年竣工予定とのことですので、これは「実現できた」ということですね…
こちらも来年竣工予定のアブダビのオペラハウス。
まるで子供が海辺で作った砂山のよう。
こんな計画を実現させてしまうところが凄いですね、さすがドバイ…
この宇宙船のような建物はなんと個人の家!
スーパーモデルのナオミ・キャンベルの自宅で、こちらはすでにモスクワに建っています。
塔の高さは20m以上あるそうで、ここまでくるともはや何でもありですね…
塔の内部です。
まるで昔のSFアニメを見ているかのようです。
ロシアは寒いので斬新なフォルムの暖炉もあります。
こちらは日本で唯一ザハ・ハディドが手掛けた「ニール・バレット青山店」
初めて手掛けた店舗デザインだったそうで、人造大理石で造った中央のオブジェがひときわ目を引きます。
新国立競技場の別アングルです。
奥には神宮球場と秩父宮ラグビー場が見えます。
こんなアングルから実際に見ることはできませんが、実現したらぜひ見に行きたいものです。
こちらは惜しくも入賞を逃したフランス在住の日本人建築家のコンペ案です。
何やら古墳のようですが、個人的にはこっちの方が良かったかな?という気もします。
いずれにしても2019年へ向け、すでに準備は始まっているのです。
2014年7月からは現在の国立競技場の解体工事が始まり、2019年3月には完成予定です。
総工費1300億円の巨大プロジェクト。 一体どこが建てるのでしょうか