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戸建ての断熱リフォーム~床下編~

森本薫樹

森本薫樹

テーマ:戸建て住宅の断熱リフォーム


神戸市北区の戸建て断熱リフォームです。

今回は1階の床下全面に断熱を施します。
現在床下には断熱が施されておらず、床下換気口や地面からの冷気がそのまま室内に伝わっていました。


ということで家の前に工事用のトラックが到着しました。
このトラックの中で断熱材を発泡させ、家の中まで伸ばしたホースから断熱材を吹き付けます。


今回採用した断熱方法は、カナダで生まれたエコ断熱「アイシネン」です。

この「アイシネン」は従来の硬質ウレタンと異なり軽量で柔らかいため、地震等の建物の動きにも追従して長期間断熱性能や気密性能を維持することができます。
またホルムアルデヒドやV.O.Cなどの化学物質を含んでいないため人体にも優しく、燃えにくい性質で「自己消火性」を持つ安全な材料です。


床下へは和室の畳をめくり、床板を外した開口部から進入します。
まるで除染作業の防護服のような作業着を身にまとい、ゴーグルとマスクで完全防備です。


ホースを持って床下へ入って行きます。
何せ高さ40~50㎝しかない床下ですので、ほふく前進で這って行くしかありません。


アイシネンの吹き付け直後です。
水と反応して瞬時に100倍にふくらみ、床下全面にすき間なく断熱層を構築することができます。


1階トイレの床下はすべてコンクリートでしたので、床を二重にすることで断熱層を設けることにしました。
もともとのタイル貼りの床の上に下地を設置し、断熱材を充填していきます。


すると…発泡してこんなことになります。
少々やり過ぎな感じもしますが、これで1階床下はすべて断熱層で覆われたことになります。


トイレはこの上から新しい床を施工しますので、下地より盛り上がった部分はノコギリでカットしていきます。


キレイにカットできました。
中央にあるトイレの排水管まわりもキッチリ断熱材が充填されています。


さらに気泡同士が重なってできた空隙部分には、補修用の充填剤ですき間なく充填していきます。


最後に、和室の床下にあけた開口部分にもタンマリ断熱材を吹き付けてフタをします。

長くなりましたがこれで床下の断熱工事は完了です。
この冬はきっと暖かく過ごしていただけることでしょう。

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森本薫樹
専門家

森本薫樹(一級建築士)

株式会社リフォーム計画室

間取りや内装リフォームの他、住まいの耐震性や耐久性、断熱性など建物の基本的な性能を高めることで耐久年数を上げたり資産価値向上にも尽力。既存住宅の活用していくために依頼主の声から問題の解決を目指します。

森本薫樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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