戸建ての断熱リフォーム~床下編~
北区の戸建て断熱リフォームです。
今回は断熱とは関係ありませんが、玄関の軒先の木が腐ってきていましたので取り替えることになりました。
左側に写っている軒樋との距離が近過ぎたために、十分に雨水が切れず長い間に腐食が進行したようです。
この木(平小舞といいます)を取り替えるには、屋根のカラーベストをめくらなければなりませんでした。
(屋根は下から上へ順番に重ねていきますので、一番下の木を取るには全部取らなければいけません)
幸いにもまだ生産中のカラーベストでしたので、必要な部分だけめくって葺き替えることになりました。
軒先から3枚目までをめくって平小舞を取り替えます。
ですが屋根は下から上へと重ねていきますので、下3枚だけを撤去するのはかなり困難な作業です。
屋根のすき間から工具を差し込み、上の板を割らないよう慎重に引っ張り出すようにして抜いていきます。
最初はなかなか思うように進みませんでしたが、慣れてくるにしたがってペースが上がってきました。
木を取り替える範囲まであと少しです。
ようやくきれいにめくれました。
アスファルトルーフィングには劣化や損傷もなく、腐食の原因が雨漏りではないことが確認できました。
※アスファルトルーフィング…板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料(グリーンの紙)
次にアスファルトルーフィングをめくり、さらに屋根下地の板(野地板といいます)をめくっていきます。
(これまでは屋根屋さんの仕事でしたが、ここからは大工さんの仕事です)
野地板をめくるとようやく平小舞が出てきました。
この部分だけかなり腐食が進行しており、他の木部と色の違いが歴然です。
腐食した木を取り除き、新しい平小舞を取り付けていきます。
平小舞の上から野地板を復旧したあと、新しい水切り金物を取り付けていきます。
(ここからは再度 屋根屋さん登場~)
金物の上からアスファルトルーフィングを復旧し…(部分的に新しいルーフィングで補強します)
カラーベストを葺き戻して終了です。
一番下の1枚目だけは新しい材料ですので他の部分に比べてキレイです。
最後に新しくなった平小舞に防腐塗料を塗って完了です。
平小舞に近づき過ぎていた軒樋も取り付けし直し、雨水に直接触れないよう勾配を修正しました。
これで気になっていた問題がひとつ解決です。