外壁の雨垂れを何とかしたい!
垂水の外装リニューアル現場です。
今日からスレート屋根の塗り替えを行います。
築後約20年ということで経年劣化が進行していますが、特に悪いところ(破損やズレ等)は見られません。
念のため屋根に上がって点検を行います。
棟の押さえ金物を留め付ける釘が抜けかかっていたので、新しい釘で打ち替えます。
一度足場を掛けて工事をすると、その後10年間ぐらいは雨漏りしない限り屋根の上に上がることはありませんので、今回の工事で悪いところがないかどうかすべてチェックします。
チェックが終わると水で高圧洗浄を行います。
長年の汚れ(埃やコケなど)がキレイに流されていきます…
滑るといけませんので、安全帯(命綱)を掛けて作業してもらいます。 くれぐれも安全第一でお願いします…
水洗い翌日、乾燥状態を確認後、下塗りのシーラーを塗布します。
今回屋根の塗料には、日本ペイントの太陽熱高反射(遮熱)塗料「サーモアイ」を選択しました。↓
下塗りのサーモアイシーラーにも反射性能があり、上塗りと二層構造で遮熱効果を発揮します。
夏場に最上階が暑いとのことでしたので、今回ご提案させていただきました。
来年の夏が来ないと効果のほどは体感できませんが…
次に大切なのがコレ!
屋根を再塗装する際の縁切り部材「タスペーサー」
縁切りって何のこと?
これをどこに取り付けて、どんな役目を果たすかというと…
このように…スレート屋根のすき間に差し込んで取り付けします。
なぜこの部材が必要かというと、瓦がそうであるように屋根は水下(一番下)から順番に重ねて葺きます。
それは屋根のすき間に入った水をその下の屋根材で受け流す構造になっているためです。
ところがスレート屋根などは材料そのものが平たんで、施工当初からあまりすき間が大きくありません。
この上に直接塗装してしまうと、水抜きである「すき間」を塗料で塞いでしまうことになってしまいます。
これが雨漏りの原因の一つです。
これを防ぐためにこの「タスペーサー」を屋根全体にまんべんなく設置します。
リフォームに限ったことではありませんが、少しの手間をかけることで後の仕上がりや性能に差が出ます。
サーモアイ1回目(中塗り)です。
安全帯を掛けて作業していますので、少し塗りにくそうです…
余談ですが屋根の上の作業はとにかく脚が疲れます。
角度のあるところに長時間立っているのは想像以上にキツイものです。 本当にご苦労さまです。m(__)m
明日2回目(上塗り)を塗って仕上がりです。