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670kmの真相?関越道バス事故

大西勝一

大西勝一

ゴールデンウィークの初日、痛ましい事故が起きた。
ディズニーランドで楽しい連休を過ごそうと夢心地の乗客の思いを
一瞬にして奪い去ったバス事故。犠牲者、関係者の無念、恐怖は計り知れない。

原因の究明と対策が急がれるが、これまでに判明したのは次のとおりです。

1.居眠り運転
2.運転手1名は違法ではない
3.旅行会社とバス会社の間に2社介在
4.予定路線とは違う路線
5.運転手は日雇い
6.運転手は個人で営業
7.運行指示書がない
8.バス会社代理人弁護士は雇用に違法はないと言明
9.営業許可の名義貸し

行政書士は、バス会社やトラック会社の国土交通省運輸局への届出申請を
代理して行っています。

日ごろ事業者と役所の間で多少なりとも関わりを持たせていただいている立場
から感じるのは、需給調整は時代にあっているのか?という私見と、
貨物(トラック)に比して旅客(バス・タクシー)に対する過剰な規制です。

規制緩和が事故の遠因だという意見があります。

タクシーなどはその反動でこのところ規制強化の流れになっていますが、
元の状態に戻ることが果たして社会にとって有益なのでしょうか?

新規参入はどんな業界、どんな社会でも成長、活性化の為には不可欠です。
事前規制から事後規制(監視)社会への転換は、時代の大きな要請です。
その過渡期ゆえに混乱はありますが、振り子を戻してはこれまでのせっかくの
努力が水の泡になってしまいます。

今回のことでいえば、無意味で無駄な規制、役所の仕事のための規制をなくし、
その余力を、日ごろの監査に費やしておけばこのような事故は発生しなかったはずです。

例えば、法令上“670km”までは運転手は1人。

国交省はすかさず
「この数字が直ちに安全と言ってるわけではない」などと苦しい説明をしていますが、

ある関係者に言わせると
「それは大阪-ディズニーランド間の距離。業者と話ができてるんだよ」

これが事実なら大問題です。


すでにバス会社には数人の弁護士さんがつき代弁しています。
それぞれがそれぞれの立場での主張合戦がはじまる様相・・・。

監督官庁(国土交通省)の責任
事業者(バス会社)の責任
運転者の責任

直接事故を引き起こした運転者に責任があるのは言うまでもありませんが、
重要なのは、それを誘発した遠因があり、その究明と責任の明確化です。
あの吹田市で起きた橋脚に追突したバス事故以後、同様の事故が数件起きています。
同じことを繰り返さないためにも、関係各位にお願いします。

役所を正すのは政治の仕事。
いま永田町では政治主導で迷走していますが、
そろそろ真面目にやっていただけないでしょうか?


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大西勝一(行政書士)

大西行政書士事務所

自身もトラブルに苦しんだ経験に基づき、難しい案件にも粘り強く取り組む行政書士の大西さん。許認可申請をはじめ、会社、外国人、男女、金銭にまつわる書面を真摯に作成し、紹介と再依頼が後を絶ちません

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