飛距離によるクラブの選び方

2019年3月8日公開 / 2021年3月1日更新

テーマ：キャリーとランの関係

コラムカテゴリ：スクール・習い事

飛距離について②
キャリーとランはどう考えたらいいのでしょうか？
クラブとの関連性について（個人差が大きいので、参考意見程度にしておいてください）

前回の続きです。主に距離の出ない方と出る方を対象に書いていきますね。
中間の方は、よりどちら寄りであるか？でご判断ください。

あまり飛距離の出ない（パー4のホールでほとんど2オンができない）方は、キャリー＋ランが必要と書きましたが、ではどうすればいいのでしょうか？
ドライバーを例に挙げますと、ロフトは綺麗に球が上がるものよりやや立っている方がいいでしょう。
これによりスピン量が減ることを期待できます。
またライナー性の当たりの方が、強い球が出やすいです。
これはすくい打ちになると弱い球が出てしまうことの逆ですね。
ヘッドの形状は好みがあると思いますが、ライナー性の球を打つには平たく見えるものよりディープフェイスのものの方が出やすいでしょう。
シャフトは個人差が大きいですが、ライナー性の当たりを求めるならシャフトの中央当たりで大きくしなる軟らかめのものが良いでしょう。
先が走るシャフトだと、球を捉まえきれずライナーというよりゴロになる危険が多いと思います。
また手元から大きくしなるシャフトだと、球が上がってしまいランが稼げないかもしれません。
フェアウェイウッドやユーティリティーも同様のことが言えますが、あまり飛距離が出ないと言っても個人差が大きく、パー4の3打目でグリーンを狙える方と難しい方ではセッティングに差が出ます。
3打目で狙える方の場合は、ロフトは多めで手元からしなるタイプのシャフトが向くと思います。
できるだけキャリーを稼いで球を上げ、可能な限りグリーン上で止まるようにしたいですから。
3打目で届かない方の場合は、ロフトはドライバーと同じく小さめですが、シャフトはドライバーよりやや重めの硬めが良いと思います。
やはりライナー性の球を打ってランを稼ぎたいからです。
軟らかいシャフトだと、ダフる危険が多いのではないか？と考えられます。
やや重くすることで振り回す危険を減らし、硬くすることでトップを打ちやすくするというセッティングです。
アイアンについては、今はいろいろと飛び系のクラブが出ていますが、そういう『楽に上がって飛ぶ』クラブを使うといいのではないでしょうか？
ピンをデッドに攻めることができるのは、おそらくウェッジで・・・になるでしょうから、アイアンは『ギリギリ届く距離なんだから、とりあえずグリーンに乗ってさえいればいい』と考え、届かない場合はウェッジの精度を高めて臨む方が良いように思います。

では飛距離の出る（ほとんどのパー4で2オンが可能）方はどうでしょうか？
ドライバーに関しては、これはもうプレーヤーがどういう組み立てをしたいのか？によって変わってきます。
もし『とにかく飛べば飛んだだけいい』のであれば、少しロフトの立ったヘッドを使ってランも稼げるようにするといいでしょう。
もし『ドライバーの飛距離はこれだけでいい。ランは要らない』というのであれば、ロフトの大きなヘッドを使い、打ち出し角を高くするのと同時にスピン量も増やしてランを抑えればいいでしょう。
フェアウェイウッドやユーティリティーも同じで、ランも欲しいのであれば低ロフトのヘッドに硬めのシャフトを使うというのは飛ばない方と同じです。
ランが要らないのであれば、高ロフトに軟らかめのシャフトというのも同じですね。
アイアンですが、これも好みによって分かれます。
飛び系アイアンを使って長い距離もアイアンで打ちたい方は、ウェッジが4本になる場合が多いですから、距離感の精度を上げることが重要です。
私などはロフトの立ったクラブで飛ばすより、ロフトの寝ているクラブでピンポイントに攻める方が好みなので飛び系は使いません。
そういったタイプの方は、スタンダードもしくはクラシックロフト（5番アイアンで27～28度）を使われると良いでしょう。
タイガーウッズもPWは50度と、クラシックロフトを使っているように、パワーヒッターでも高く上げて止めたい場合は、いくらクラブが高機能化しているとはいえ、やはりロフトがあった方が有利なのです。

いかがでしたでしょうか？
2回にわたってキャリーとランについて書いてきましたが、もし何かご質問がありましたら遠慮なくメールでお訊ねくださいね。
つらつらと思いつくままに書きましたので、分かりにくかったり『ん？』と思うところがあったりすると思います。
貴方のそのご質問が、このコラムのネタになります。
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