基本は原点にして頂点 100切りへの最短ルート②
ボールの選び方
何を基準にボールを選べばいいのでしょうか?
今回は、昨年末にメールでお問い合わせ頂いたSさんのご質問にお応えする形で進めていきます。
Sさんからのメールを要約すると、『ボールの種類がありすぎて、どれが自分に合うのか分かりません。メーカーはいいことしか言わないので、どれを見ても同じに見えます。ヘッドスピードで選ぼうと思っても、スピン量がどうだこうだで結局分かりません。そこでお伺いしたいのですが、深田プロは何を重要視してボールを選んでおられるのでしょうか?一般的なことでなくていいです。深田プロご自身の基準を教えてください。』
というものでした。
はっきり言ってボール選びは難しいです。
どのメーカーのどのボールも、飛びますし止まります。
もちろん硬さなどに一定の目安はありますが、それが全てではありません。
Sさんが、私の基準と訊いてくれたので、ちょっと安心しました(笑)
私がボールを選ぶ際に、最重要視するのは『ウェッジとの相性』です。
これは個人の感覚なので、説明するのが難しいのですが、敢えて言うなら『ローピッチ(ピッチエンドラン)で、キャリーとランが自分の思った通りに出てくれる』という感じでしょうか。
もっと個人的な感覚を言えば、フェースにボールが吸い付く感じがするかどうか?です。
インパクトの瞬間に、どのくらいの軟らかさでボールがフェースに喰いついているか?が、私にとっては大変重要なのです。
それと、常に同一銘柄のボールを使うということでしょうか。
やっていませんか? バッグの中にメーカーも銘柄も異なるボールを入れているなんてことを?
よく見かけますが、どのメーカーがいいとか、どの銘柄がいいとかではなく、それぞれのボールには『個性』があります。
スピン量もそうですし、先ほど述べたウェッジとの相性もそうです。
ボールが違えば、球の高さも変わりますし止まり方も異なります。
距離感とフィーリングの違うボールを使っていては、どんなに上手に打ったとしても球の相違で球筋も転がり方も変わってきますから、いいスコアになりようがありません。
どのボールを選ぶのか?は、価格や宣伝文句ではなく個人のフィーリングを大事にすべきだと思います。
ヘッドスピードやスピン量の目安は、役に立ちますが、これを盲信するのではなく、アイアン、特にウェッジとパターとの相性を大事にする方が良いと私は考えます。
それを選ぶには、やはり実際に打ってみないと分かりません。
何種類ものボールを打ち、ショートアイアンやパターを使った時に『ビビッとくる』ボールがいいでしょう。
一旦ボールを選んだら、同一メーカー・同一銘柄のボールを1年は使い続けましょう。
硬い軟らかい。スピン量が多い少ない。いろいろな要素がありますが、打つのは人間ですから、やはりフィーリングを大切にしましょう。
そのためには、『これなんかどうかな?』と思うロストボールを数種類買って、コースで試してみるのも一つの手でしょう。
ロストボールなら安価に、何種類も入手できますからテストにはいいのではないでしょうか?
『打感が合う』でも『音が好き』でも何でもいいんです。
自分の感性に合うボールを探してみてくださいね。