ジュニアゴルファーが楽しく練習できるために

深田洋史

深田洋史

テーマ:ジュニア

ゴルフにおける、ジュニアのレッスン。
今回も、幣コラムを読まれた方からのご質問です。

『うちの息子は小学校3年生。身長は125センチくらいで、サッカーもやっています。筋力もあり、運動神経はいい方だと思うのですが、ゴルフのレッスンには、行ってもまじめにやらず、夫は『これじゃいつ一緒にラウンドできるかわからんな』と言っています。息子をゴルフのレッスンに通わせているのは、夫がいつか一緒にラウンドしたいという気持ちがあって、ジュニアも教えてくれるところを探してきました。どうしたら真面目に練習をするようになるでしょうか?』
要約すると、こんな内容でした。
今回はジュニアのレッスンについて書いていきたいと思います。
ただし、私には他のスクールのやり方は分かりませんし、先生それぞれにやり方がありますから、私に書けるのは『私はこうしている』ということだけです。
あらかじめご了承ください。

オーシャンゴルフアカデミーでも、小学生や未就学児童の生徒さんが増えています。
うちの場合、小学校から徒歩1分という地理的条件もあり、学校帰りに寄れるという、親ごさんからすれば『わざわざ遠くまで通わなくてもいい』というメリットもあるでしょう。
クラブもグローブも、無料でお貸ししていますから、手ぶらいいというのも魅力の一つなのかもしれません。
一番下は幼稚園のお子さんから、上は中学生までいます。(オーシャンゴルフアカデミーでは、高校生になるとジュニアの枠からは外れます)
では私がどのようにジュニアのお子さんたち(中学生をお子さんと呼んでいいかどうか?はいろいろご意見があるとは思いますが(笑))と接しているか?を書いていきましょう。
まず何故お子さんがまじめにやらないのか?を考えてみてください。
宿題!これを喜んでやるお子さんって見たことありますか?(笑)
まぁまずほとんどの親ごさんが『宿題やったの?!』と叫ばれた経験をお持ちだと思います。
ではなぜお子さんは宿題をやりたがらないのでしょうか?
それは『やらされていること』であって『やりたいこと』ではないからです。
ゲームでもいいです。学校の友達と遊ぶでもいいです。本を読むでもいいです。
遊ぶということに関しては、親が言わなくても勝手にやりますよね?
それも親に『もう大概にしなさい!』と言われるまで。
これなんですね、実は。
『やらされている』と感じているから、ゴルフのレッスンも真面目にやろうとしないのです。
ではどうするのか?
私は最初にグリップ(握り方)とセットアップ(立ち方)とクラブの上げ方だけを教えたら、あとは子どもの好きなように打たせています。
『ここでひじを曲げて!』とか、『ここに上げてきて』とかは一切言いません。
体に負担のかかるような振り方をしたときだけは直しますが、基本的には子どものやりたいようにやらせます。
最初に当たる構えを教えていますから、球筋云々は置いておいて、とにかく球は前に飛びます。
この時、子どもが『面白い!』と感じてくれたら、あとは『やりたいこと』をやるわけですから、親ごさんや私たちプロが何も言わなくても、勝手に練習をしてくれます。
要は『型にはめようとしない』ということですね。
子どもは型にはめられる=やらされることを嫌います。
トム・ソーヤの冒険に出てきますが、トムは罰としてやらされていた壁のペンキ塗りを『自分でないとできない仕事』と他の子たちに思わせ、罰であったはずなのに他の子たちからおもちゃやお菓子などをもらい、代わってやらせてしまいます。
ここで問題なのは、トムの行動ではなく『壁のペンキ塗り』を代わってやっている子どもたちの心理なのです。
つまり『やらされている』ことではなく、『自分が望んでやっている』ところが重要なのです。
子どもにとって、いや本当は大人にとっても大切なのは、『何かをやらされている』のではなく、『自分がやりたいことをやっている』という気持ちになる、あるいはそう思わせてもらうことです。
ご質問者様のスクールがどんなところなのか?は、書かれておりませんでしたのでわかりません。
ですので、そこのスクールで私のようなやり方をされるか?あるいはできるか?はお答えのしようがありません。
申し訳ありませんが、このご質問に対してできるのは『私がジュニアを指導する時に、どのようにしているのか?』だけです。
ちなみにお子さんたちは、みんな時間いっぱいまで練習して(遊んで)いますよ(笑)

また集中力の持続時間という問題もあります。
NHK教育(今はEテレでしたっけ?)の幼児向け番組の構成はすごく参考になります。
小学校低学年までの集中力は、せいぜい10分程度しか続きません。
もっと小さな子どもさんだと、もっと短くなります。
Eテレの番組では、20分の中でコーナーが4つから5つ変わるのにお気づきでしょうか?
あれは観ているお子さんが、一つのコーナーだけでは飽きてしまうので、ころころコーナー(目先)を変えて、集中力を持続させているのです。
ゴルフの練習でも、同じ番手のクラブでずっと打ち続けなさいというと、飽きてしまいます。
もちろん、飛ばすのが楽しくて、ずっと打ち続けるお子さんもいますけどね(笑)
10球か15球打ったところで番手を変えてあげるとか、数メートル先に籠をおいてアプローチで入れる練習をさせてあげるとかすると、お子さんは場面が切り替わるので集中力が続きます。

このように、『いかに練習をさせる』のではなく、『いかに楽しいことをさせてあげるか?』が大事だと思います。
意に染まないことをさせられるのは嫌でも、やりたいことをするのは好きというのは人にとっては普通でしょう?
ご質問者様への直接の答えにはなっていないかもしれませんが、子どもに対しては『やらされているのではなく、楽しく遊んでいる=好きなことをやっている』という環境を整えてあげることが一番だと思います。
試しに通っておられるスクールの先生に、ご相談なさってみてはいかがでしょうか?
無理なら、自宅で素振りか何かで環境を作ってあげるというのも一つの方法でしょう。
とにかく、『嫌々やっても、上手くはならない』です。
『楽しいことをして遊んでいる』という環境を作ってあげれば、ご主人様の望む『一緒にラウンドする』日もやってくると思います。


まとめ
子どもだけでなく、大人も嫌々やらされるのでは上手くならない。
何か楽しいことを見つけ、楽しく遊んでいる環境にしてあげる。
大人も、楽しい環境でやれれば、早く上達します。

オーシャンゴルフアカデミーでは、皆様に『楽しく練習できる環境』をご提供させて頂いております。
一度お気軽にお訪ねください。
楽しく上達するお手伝いをさせて頂きます。

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深田洋史
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