断熱・吸音・調湿に優れたセルローズファイバーで快適な住空間を提案（3/3）

断熱性や調湿性を備えた塗り壁材・しっくいも活用して健やかな暮らしをかなえたい

　「お求めやすい価格で信頼される施工で地域一番店」を目指し、サービスの充実に努める岡西さんは、断熱を追求するために新しい試みを始めています。

　「サンゴ礁に由来する石灰石を加工した塗り壁材、『しっくい』の活用を考えています。小さな穴がたくさん空いた多孔質で、空気胞と同様に断熱性を持つほか、吸湿・放湿性もあり湿度を調整してくれます。セルローズファイバーと組み合わせることで、壁の中で結露が生じるのを抑制。じめじめした場所を好む白アリの被害を避ける点でも期待できます」

　また、炭酸カルシウムという不燃性の成分からできているので防火面でも有用。歴史は古く、お城や武家屋敷などに使われ、日本の気候風土と相性がいいのも利点だとか。

　岡西さんのもとには、建設業に携わる人材を育成する「職人道場」でノウハウを習得した人や、他社で修行中の人がいて、すでに、しっくいを施した家が施主に引き渡されています。
　「壁紙と違って、塗り方によって微妙な表情を出せるのが魅力で、自然素材ならではの質感も楽しんでもらえます。洋風、和風、どちらのお部屋にもなじみます」

　技術と経験を身に付けたスタッフを率い、各地に赴いて実直に仕事に取り組む岡西さん。その背景には、より良い住まいを実現したいとの思いがあります。
　「寒暖差によるヒートショックを防ぐなど、断熱がもたらす恩恵は大きいと感じます。みなさまが長きにわたって快適に、健やかに暮らしていただけるよう、お力になりたいですね」

（取材年月：2023年9月）

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