樹木葬とはどんなもの?丹波でもあるの?
代表の森田です。
この度、無縫塔(むほうとう)をつくるお仕事をいただきました。※無縫塔とは、お寺のご住職様のお墓に使われる形です。
歴代ご住職の丸い形のお墓がたくさん並んでいます。
今回は27世住職のお墓を作らせていただきました。
既存のお墓と同じ形のお墓をつくるので、細かな寸法まで図り図面を作成いたしました。
この形は重心が高いところにあるので、地震などで転倒しないようにステンレスの芯棒を挿入しました。
また、彫刻する戒名は住職が自筆で書かれました。さすが、達筆で彫りやすい文字を書いていただきました。
石はインド産のバングレーを使いました。昔の石は詫び錆びの風合いですが、少しでも違和感のない仕上りになったと思います。
ご住職と雑談の中で、
「『葬式も墓もいらん』と前住職(お父様)が言ってたんですよ…どう思います?」
「親鸞聖人も同じことを言われていましたね」
「でもお墓を作っていますよね」
「お墓って故人の思いで作るのではないってことですよね」
「やはり跡を継ぐ者、残された者のために作るってことですよね」
こんな会話をしました。
住職にお寺の歴史をお聞きすると「天文22年(1553年)」に作られたそうです。470年前になります。
初代住職のお墓が真ん中に祀ってあります。この五輪塔には「天正11年」と刻んでありました。なんと440年前のものです。改めて400年も500年もの歴史がしっかりと残るのは石であり、お墓なんだなと思いました。