手水舎の紹介
2020年に市島町の神池寺さまの常行堂の階段修復工事をさせていただきました。その時の記録です。
神池寺は丹波の比叡ともいわれています。麓からお寺までは、まるで比叡山と同じくらい登っている感じです。
歴史も古く718年に開創されています。
さて、歴史ある階段の修復となります。修繕工法は、一段ずつ解体をして左右に糸を張り糸の通りに合わせて据え直します。
神社仏閣の修繕工事は多数手がけていますが、多くは凝灰岩で作られているため風化が激しくてボロボロに崩れている物も多いのですが、この階段は安山岩で作られているので、据え直すだけで立派に復元できます。
直した石段の間にコンクリートを入れて完成しました。
この階段を上がった左手に文化財になっている「宝篋印塔」があります。年代は不明らしいのですが、南北朝時代の作品のようです。鎌倉時代の石仏は奈良や京都にもたくさんありますが、作りに派手さがなく美しいものが多いです。この宝篋印塔もその一つですね。
機会があればぜひご覧ください。