お墓のリニューアル パート①
今から約40年前、日本の石の採掘場所は175産地あったそうです。
その中でも花崗岩が85産地でおよそ半分が花崗岩(みかげ石)といわれる石です。
現在は、外国産の石材輸入の増加と人件費の問題で半分以下に減少していると思われます。
さて、石の価格は安価なものから高額なものがありますが、私はすべての石が好きです。
それぞれの特徴(色合い・硬さ)があり、用途によってすべて生かされると思っていますので、良い石・悪い石の判別はありません。ここで2つの石切場をご紹介します。
まず茨城県のやさと石の石切場です。
石の切り口が、きれいな石壁になっていて、かなり大きな原石が採れています。通常の大きさで1.5m✕1.5m✕4m(重量は約20トン)
この様な石は、使える用途はたくさんあります。墓石は勿論のこと、墓地を区画する石や記念碑・建築材など…どんな物でも使える万能な石だといえるでしょう。
次は香川県の庵治石の石切場です。
やさとみかげ石と比べると壁面が四角くきれいな面になっておらず、切り口もガタガタです。大きな材料として採掘するのはかなり難しく、墓石にできる石は約7%です。大半は石積みの材料になったり庭灯籠になったりします。
ただ石を研磨した石目は世界中探してもないほど美しい模様が出ますので、希少価値の高いものとなっています。
食べ物に例えると「マグロの大トロ」や「牛肉のシャトーブリアン」に値するのかな?と思います。