自社完結の「モノづくり集団」として、ワクワクをかなえる空間をプロデュース（2/3）

店舗のデザイン・設計会社で実務を磨き、顧客から求められ起業の道へ

　金澤さんはかつて店舗のデザイン・設計会社に勤務し、大手小売りチェーンの化粧品売り場を中心に実務力を磨きます。評判もよく、多方面からの引き合いに応えられる体制にしたいと考えましたが、会社の方針は異なりました。

　「事業拡大のチャンスであり、従業員が存分に力を発揮できる機会を増やしたいと考えて掛け合いましたが、会社の方針と異なり退職しました。当初は1カ月くらいゆっくり休もうと思っていましたが、退職後もお客さまが気にかけてくださったこともあり、すぐに起業を決意しました。声を掛けてくださったお客さまや、安定した会社勤めから独立を受け入れてくれた家族には感謝しかありません」

　父親が工務店を経営し、学生の頃から建築分野に関心があった金澤さん。店舗づくりでは、売り上げが上がることでクライアントに貢献できることがやりがいとなり、道を究めていきます。

　「販売情報を管理するPOSシステムが導入されるようになってからは、マニュアル通りの並べ方ではない陳列方法や店内ディスプレーを試させてもらいました。売れ筋アイテムを視線の高さに配置したり、新作のパッケージを前面に押し出したりすることで確実に売り上げが伸びたんです」

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