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66 関税と消費税 ①

清水正樹

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テーマ:海外調達

関税と輸入消費税

関税、それは輸入消費税と同じで国庫に納付されるお金です。
「輸入者(買い手)」が支払います。


さていま話題の「関税(率)」です。
とはいうものの私たち一般消費者は、この「関税」による影響がどのようなものか実感しづらいのも事実です。

そこで「関税を掛ける/関税が掛かる」こととは具体的にどういうことなのか、輸入者(買い手)目線で見ていきましょう。

最初に「税関」が仕事する場所がどこにあるか確認しておきます。
通関・イミグレ
人は通称「イミグレ」、モノは「税関」が日本エリア(国内)へ通すか(入れるか)どうかを審査します。


いつ支払うか
  国内 ・・・「買い手」⇒「売り手」  「モノの代金」と「消費税」を支払う。
        「買い手」は「売り手」を介して「消費税」を納付します。

  輸入 ・・・「買い手」⇒「売り手」  「モノの代金」に送金する。
        「だれか」⇒「税関」  「関税」と「輸入消費税」を直接納付します。
         誰かがその場で納付しないと税関は輸入を許可しません。


だれが払うか
 輸入消費税の支払い、扱いには4つのパターンがあります。
  ①免税(小額特例)
    ・・・輸入消費税を免除する特別ルールが存在します。
  ②輸入者先払い
    ・・・「輸入者(買い手)が注文するときに「モノの代金」と「輸入消費税」を
        合算して支払います。
        そして売り手(shipper)が日本政府に納付するやり方です。
        海外サイトのネット注文がその代表例です。
  ③輸入代行業者立替え
    ・・・DHLやFedExなど輸入業者が立替え払いするやり方です。
  ④輸入者の直接納付
    ・・・税関に「輸入者(買い手)」の銀行口座から即時に納付するやり方です。


まずはここまで押さえておきましょう。  (次回に続く)

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清水正樹
専門家

清水正樹(調達・購買のコンサルティング)

株式会社ロアゾー・ブラウ

基板から最終梱包まで、特に加工品に精通しており複数の仕入れ先を使ってコストダウンに貢献します。加工内容によっては日系海外工場を利用します。国内外企業との取引先は20年を越えています。

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