海外調達で起こること 14 < 返品 ;異品納品 ③ >
返送 再輸出の手続き
3.まとめ
税関の進め方
1「輸入貨物=返品貨物」の同一性を書類審査(形式的には事前相談という体裁を取る)
2 輸出準備をして指定倉庫へ搬入
通常の輸出文書以外に税関様式T第1630号
3 通関前に必ず現物を確認。
最終的に必要となった資料
・PO(Purchase Order)
・輸入時の「輸入許可通知書」、「Invoice」、「Packing List」
・正規品と異品の違いが分かる資料、
・工場内の「入出庫票」
税関という組織が審査するというよりも担当者個人に判断が委ねられると言った方がよく、用意する資料も担当者に左右される傾向があります。
今回の「同一性」は、「入出庫票」が効果的でした。
関係ない方からすればメモ書き程度の「入出庫票」も、その役割を決算書と紐づけて説明するとすぐに解決しました。
こうして初回輸入時に徴収された輸入消費税の還付を受けました。
輸入消費税の還付を伴う返送時のポイント
・クーリエを利用して輸入した場合、返品(輸入消費税回収)交渉は自ら直接交渉すること
になる。
返品は、
・輸入時に利用したフォワダーを利用するのがよい。
・輸入で辿った経路を遡るようにして戻すのがスムーズに進む。
・できる限り荷姿を変えずに返送する(箱を入れ替えたり、入数を変更すると面倒)。
交渉時の心構え
・税関担当者個々人で進め方に違いあり、私は「当たり外れがある」と思っています。
・通関士は輸出入業務に特化したプロであり、それ以外の事は助太刀してくれない。
今回得た教訓
・取引きが上手くいっているときに返品する場合のやり方を決めておくのがよい。
特に費用負担
・一部返品するよりも全数返品した方がスムーズ。