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海外調達で起こること 10 < 申告漏れ:開発費 ② >

清水正樹

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テーマ:海外調達

輸入価格の過少申告 ケース②

イニシャル費用を通関申告すると考え方

輸入消費税の支払い漏れは、ほとんどがイニシャル発生案件が占めます。

金型を100万で起工し、部品単価150円で5,000個注文する事案を見てみましょう。
Proforma Invoice :支払請求書
(Shipping) Invoice :物品に添付する請求明細書 

項目国内請求書INVOICEProforma INVOICE
金型一式/Tooling Charge¥1,000,000- JPY1,000,000-
品名/Part's NameカバーACOVER A
単価/Unit Price@150-JPY150.0-
数量/Qty.5,000個5,000pcs
小計¥1,750,000-JPY750,000-JPY1,750,000-
消費税¥175,000-  
合計¥1,925,000-JPY750,000-JPY1,750,000-
輸入消費税 JPY75,000- #####


国内取引は、【 請求総額(消費税込み)=支払額(消費税込み) 】です。
海外取引では消費税がありませんから【請求額(税抜き)=支払額(税抜き) 】になります。


税関調査は、この消費税支払い漏れ「####」を狙って検査します。

買い手は正しく代金支払いしても、「#####」を支払わない限り正しい貿易にはなりません。

ではどうやって支払するのか?
次の回で通関のやり方を説明します。

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清水正樹
専門家

清水正樹(調達・購買のコンサルティング)

株式会社ロアゾー・ブラウ

モノづくり企業向けに戦略的な調達・購買をサポートします。生産管理、品質管理、間接部門の業務効率化に精通。それぞれの現場で最適な進め方を提案し、キャッシュフローの改善につなげます。

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