Mybestpro Members

清水正樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

< 用語説明⑤ 貿易条件 -B>

清水正樹

清水正樹

テーマ:海外調達

INCOTERM(インコタームズ;国際貿易取引条件)

 ※「INCOTERMS」で検索すると、イラストを使った説明サイトが数多く見つかります。
  是非それらもご覧になって下さい。

 業務境界線を変えると、買い手はただ商品を受け取るだけという貿易条件があります。
 このように貿易条件次第で、運送費の抑制、買い手の手間も軽減されます。

 よく使う用語にはこのようなものがあります。
 クーリエ利用の航空貨物
  EX-W(ORKS):売り手の軒先で運送業者に荷物を渡したあとは、全費用買い手支払い。
  DDP    :関税込み持込渡し。
         売り手が全て代行するやり方で買い手は到着を待つだけ。 
  DDU    :関税無し持込渡し。
         輸入消費税を運送業者が立替え、買い手は後日支払うやり方。
   ※繰り返しますが、発送以降の経費は買い手が全負担です。

 フォワダー利用の航空・海上貨物
  3業務(輸出国側、輸送、輸入国側)に分かれるため、業務境界線は何通りもあります。
  それだけにフォワダーを利用してメリットを捻出するにはかなりの経験が必要です。
  EX-W:クーリエと違い売り手の元まで業者が有料で引取りに行くところからスタートします。

  これ以降が一般的です。
  FOB:売り手は買い手が指定する倉庫(空港、港湾)へ搬入するところに境界線があります。
     厳密にはコンテナに積み込むところに境界線がありますが、実際は指定倉庫まで持って
     行けば輸出国側の業者が効率よく他の貨物と共にパレットに積載します。
  CIF:海上輸送の用語で、日本の港に着岸するところに境界線があります。
     国内の港湾での作業、通関するための費用、国内運送料を買い手が支払うやり方。

  他にもDAP、DATなどあります。

経験則ですが、例えば上海から大阪港まで船便で輸入すると、同じルート、同じ貨物船を利用しても現地側で輸送費を支払いした方が若干安価なようです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

清水正樹
専門家

清水正樹(調達・購買のコンサルティング)

株式会社ロアゾー・ブラウ

モノづくり企業向けに戦略的な調達・購買をサポートします。生産管理、品質管理、間接部門の業務効率化に精通。それぞれの現場で最適な進め方を提案し、キャッシュフローの改善につなげます。

清水正樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

部品調達、生産改善の両面からモノづくり企業を支えるプロ

清水正樹プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼