海外調達をやってみる④ < 再見積りから支払いまで >
INCOTERM(インコタームズ;国際貿易取引条件)
※「INCOTERMS」で検索すると、イラストを使った説明サイトが数多く見つかります。
是非それらもご覧になって下さい。
業務境界線を変えると、買い手はただ商品を受け取るだけという貿易条件があります。
このように貿易条件次第で、運送費の抑制、買い手の手間も軽減されます。
よく使う用語にはこのようなものがあります。
クーリエ利用の航空貨物
EX-W(ORKS):売り手の軒先で運送業者に荷物を渡したあとは、全費用買い手支払い。
DDP :関税込み持込渡し。
売り手が全て代行するやり方で買い手は到着を待つだけ。
DDU :関税無し持込渡し。
輸入消費税を運送業者が立替え、買い手は後日支払うやり方。
※繰り返しますが、発送以降の経費は買い手が全負担です。
フォワダー利用の航空・海上貨物
3業務(輸出国側、輸送、輸入国側)に分かれるため、業務境界線は何通りもあります。
それだけにフォワダーを利用してメリットを捻出するにはかなりの経験が必要です。
EX-W:クーリエと違い売り手の元まで業者が有料で引取りに行くところからスタートします。
これ以降が一般的です。
FOB:売り手は買い手が指定する倉庫(空港、港湾)へ搬入するところに境界線があります。
厳密にはコンテナに積み込むところに境界線がありますが、実際は指定倉庫まで持って
行けば輸出国側の業者が効率よく他の貨物と共にパレットに積載します。
CIF:海上輸送の用語で、日本の港に着岸するところに境界線があります。
国内の港湾での作業、通関するための費用、国内運送料を買い手が支払うやり方。
他にもDAP、DATなどあります。
経験則ですが、例えば上海から大阪港まで船便で輸入すると、同じルート、同じ貨物船を利用しても現地側で輸送費を支払いした方が若干安価なようです。