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リーダーの権力と人格

岩崎吉男

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テーマ:こころの栄養

皆さん、こんばんは。弁理士の岩崎です。
今世間では、「連立がどうのこうの」が話題になっています。
政治に詳しくないのですが、やはり政策を実現するためには、数の力、権力が必要ということでしょうか?

例えば、小学校の学級委員会で、前もって数の力や権力が必要なのでしょうか?
私は、小学1年生のときに学級代表に選ばれてから、小学6年生までクラスが変わっても、ずっと学級代表に選ばれ続けました。
これは中学になってからも続きました。
正直、学校に行きたくないときもありました。

なぜか。
それは責任ばかり持たされたからです。
もちろん、権力などありません。
小学2年生のときに先生が休まれて自習になったときなど、小学2年生が自習など真面目にするわけがありません。
私1人が教壇に立って「静にしてください。」何回も言っていました。
すると、皆から「何を偉そうに言うてんねん。お前、先生ちゃうやろ」と言われる始末。
権力など微塵もありません。

おまけに、他のクラスの先生から
「このクラスが騒いどるのは、学級代表のせいや、バケツを持って廊下に立っとけ」と叱られました。
選挙に立候補したわけではありません。
でも、皆をまとめる責任だけを持たされました。
このとき以来、私にとってリーダーは「何の見返りもなく責任だけをおう者である」という定義が定着しました。
もちろん、権力は与えられませんでしたから、権力に溺れることはありません。

一方、政治家の前提条件の第一は「権力感情」である、とマックスウェーバーはその著書「職業としての政治」で言っています。
当り前ですが、権力を持った者にはそれに見合った「人格」が必要です。
それも人格の強靭さが必要です。
権力を持つ人間は、自分の内部に巣くう「虚栄心」を克服する強靭な人格が要求されるのです。
権力追及がひたすら「仕事」に仕えるのではなく、本筋から外れて、純個人的な虚栄心を持ち「自己陶酔」の対象になるとき、政治家の神聖な精神に対する冒瀆が始まる、とウェーバーも言っています。

「虚栄心」とは、自分というものをできるだけ人目に立つように押し出したいという欲望のことです。

この「虚栄心」を、初心のままいつまでも抑えることのできる政治家が多く出てくることを望むばかりです。

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