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農業の未来

岩崎吉男

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テーマ:社会問題

皆さん、こんにちは。
今日は、農業の未来について。

私も農家の長男として兵庫県三木市久留美 というど田舎に生まれました。
中学1年のときに父親を亡くしてから、親戚のおじさんの援護をうけて、
30歳くらいまでは、鉄道会社に勤めながら約1ヘクタール(1万平方メートル)の
農地を耕作していました。

が、夏に水不足が発生して、水争い防止のため、地域の田に当番制で水を入れて
まわる当番をつけることになりました。

こうなると、週に2回は会社を休まないといけません。
リタイヤした親がいる家庭では、その親が水の当番くらいはできますが、私には
代わりがいません。

こんなことが続くと、結局回りにも迷惑がかかる、し、これからは大規模経営に
しないとダメだ、という思いで次の年から、農地の大半を、他者に委託しました。

それから、30年たった今、周囲を見渡すと、農家の主役はほとんど70歳以上
になり、子どもさんは都会へ働きにでておられます。

もう、10年もすれば、作り手がいない農家さんだらけになります。

「世の中が不況になっても、お米と野菜を自給できれば、何とか生きていける」

最近息子がそんなことを言っていましたが、その息子も今はオランダ駐在です。

農業は、地球の環境保護という意味においても、すごく重要です。



6月になれば、きれいに整備された水田一面に水が張られます。
そして、青々とした苗が植えられ、彼らが新鮮な酸素を生み出してくれます。

カエルやアメンボなどが遊び回ります。

また水の流れを作ることにより、周囲の環境が浄化されます。


農地が全て耕作放棄地になると、地球環境に大きな影響を与えることは
必至です。

日本から水田が無くなれば、梅雨の雨を吸収できず、間違いなく住宅が洪水状態に
なります。

この農業をどう守っていくか?

私は、以前から、土地の提供を株のような形で資本として、経営体ができない
ものかと、考えていました。

大規経営が進まないのは、年配の方たちにまだ残っている
「土地を貸すとそのうち取られる」という心配です。

それをいかにして、解決してあげるか、考えていきたいと思っています。

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岩崎吉男
専門家

岩崎吉男(弁理士)

ナレッジ特許&技術士事務所

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