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平山裕康プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

深刻化する看護助手の人手不足と、外国人材への期待

平山裕康

平山裕康

テーマ:グローバル人材が日本を救う

先週、大阪のとある病院を訪問し、特定技能の外国人介護士の雇用について意見交換を行う機会がありました。

現場の方々のお話を伺う中で、改めて強く感じたのは、「看護助手」という仕事がいま深刻な人手不足に直面しているという現実です。

看護助手は、患者さんの身の回りのケアや、看護師のサポート業務を担う重要な存在です。医療行為そのものは行わないものの、現場の円滑な運営を支える、いわば“縁の下の力持ち”ともいえる職種です。

しかし、その重要性とは裏腹に、担い手の確保は年々難しくなっています。

高齢化の進行により医療・介護ニーズは増加する一方で、日本人の労働人口は減少し続けています。特に、身体的・精神的な負担も大きい現場業務は、敬遠されがちな傾向もあり、人材不足は慢性的かつ構造的な課題となっています。
そのような中で、いま現場から大きな期待が寄せられているのが、外国人材の存在です。

特定技能制度の創設により、一定の日本語能力と技能を有する外国人が、介護分野で働く道が開かれました。今回のミーティングでも、「外国人スタッフの力が必要になる」という率直な声が印象的でした。

一方で、単に人手不足を補う“労働力”として外国人を受け入れるだけでは、持続的な解決にはつながりません。
言語の壁、文化の違い、そして職場でのコミュニケーションの質。これらを乗り越え、外国人スタッフが安心して働き、成長できる環境を整えることが不可欠です。

特に医療・介護の現場では、「言葉」は単なる情報伝達の手段ではありません。患者さんの安心感や信頼に直結する、大切な要素です。
だからこそ、私たち日本語教育に関わる立場としては、「働ける日本語」だけでなく、「寄り添える日本語」を育てていく必要があると感じています。

現在、私たちはインドネシア、ネパール、スリランカ、バングラデシュで、未来の介護現場を支える外国人材の育成に力を入れています。
人手不足を補うだけの存在ではなく、「この人がいてくれてよかった」と思われる人材を育てること。それが私たちの使命です。
日本語教育のプロ集団として、言葉だけでなく心を伝える力を育てる――そんな教育を通じて、日本の医療・介護の現場に新しい価値を生み出していきます。

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