第2回 特定技能サミット(東京開催)
日本自動車整備振興会連合会(日整連)が、2024年度の早い段階にベトナムで「自動車整備分野特定技能1号評価試験」を開始すると発表しました。これは、自動車整備事業者の深刻な人手不足に対応し、即戦力となる外国人材を確保するための一大転換点となると期待されています。ベトナムは、技能実習2号からの移行を含め、既に多数の特定技能1号在留外国人を輩出しているが、今回の発表は、より多くのベトナム人材を直接日本へ導入するための戦略的な動きとなるでしょう。
特定技能制度は、外国人労働者が日本で働くための在留資格であり、特に自動車整備分野では2019年から特定技能1号の受け入れが開始されました。2023年6月末時点で、自動車整備分野の特定技能1号在留外国人数は2210人に上り、その多くがアジア地域出身者です。国籍別では、ベトナムが最多を占め、これにフィリピン、インドネシア、ミャンマーなどが続きます。
日整連はこれまで、フィリピンでの試験実施に加え、国内でも試験を開催してきましたが、ベトナムでの試験開始は、特にこれまでベトナム国内での受験機会がなかったベトナム出身者にとって、越境受験の必要性をなくし、より多くのチャンスの提供となります。
さらに、特定技能2号評価試験の開始準備も進められています。特定技能2号は、年数制限のない在留が可能(将来的に永住も可能)で、整備事業者にとっては長期的な戦力となることが期待できます。2024年は、2019年から在留する特定技能1号の外国人材が通算5年の期間を迎えることからも、これらの人材が引き続き日本で働けるように試験実施を急いでいます。
このような取り組みは、自動車整備業界における外国人材の活用をさらに拡大し、中小事業者の人手不足を解消するためのものです。特にベトナムでの特定技能評価試験の開始は、この分野における国際的な人材流動の新たな時代の始まりを告げるものであり、日本の自動車整備業界にとって大きな一歩となることでしょう。
現在、弊社では海外で自動車を学ぶ大学生のインターンシップの受け入れ、特定技能ビザで働く整備士の受け入れ支援を行っています。
自動車分野の事業者の方、ご関心がおありでしたらお気軽にご連絡ください。