一貫した自社施工と顧客との距離の近さを強みに、要望にかなう塗装工事を目指す（2/3）

職人歴35年超。現場主義を貫き、ノウハウの習得を続ける「塗装オタク」

　高校卒業後は、異業種で働き始めた今井さん。以前からモノづくりに興味があり、家業を継ぐことが念頭にあったことから2年後に退職し、叔父が立ち上げた「今井塗装」に入ります。

　「学生時代からアルバイトで手伝っていましたが、一人前になるため改めて修行しました。2代目の父と職人たちのもとで、下地処理、ローラーやハケの扱い方、手塗りの技法、吹き付け工法などを習い、美しく仕上げるための技術を身に付けました」

　ポリシーは「現場に出続けること」と語り、職人として35年以上の経験値はありますが、現状に甘んじることなく、常にノウハウの習得に努めています。

　自らを「塗装オタク」と称するほど職務に情熱を注ぎ、新しい塗料が発売されればいち早くチェックし、SNSなどで配信される使用状況の収集も欠かしません。また、画像シミュレーションといった先進的なツールも積極的に導入し、顧客が具体的にイメージできる方法を模索しています。

　「お客さまにとって有用な提案をすることを心掛けています。例えば、予算が許せばいくらでも良い材料を使うことは可能です。しかし15年後に塗り直す前提なら、高額でなくても対処できる場合がありますので『今年はここまで、来年はここまで』とスケジュールを立て、手順をご案内します」

　価格にもサービスにも納得してもらい、長きにわたり付き合いが続くことで自社が潤い、社会に還元。買い手、売り手、世間がともに満足する“三方良し”を目指していると言います。

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