菊池玄プロのご紹介
材料選びから販売方法まで、街で見かける数々の食品をプロデュース(3/3)
新たな顧客と出会い、未知の課題に向き合うことが自身と業界の成長に
菊池さんは2024年で50歳に。人生の折り返し地点に到達し、蓄えてきた知識や技術の継承も意識するようになっていると話します。
当面の目標は、自身と開発所の知名度を高めて新たな顧客と出会い、未知のプロジェクトに挑むこと。「これまで取り組んだことのないような課題を解決してこそ、自らの成長と業界の発展につながる」と考えています。
「多くの人と接点を増やし、ネットワークを築いていくため、世間への露出を図っています。お客さまの業種や業態の幅を広げて現状を客観的に見ていけば、消費者の要望も明確に分かり、次の新商品の誕生につながりますよね。求められているものを届けていくためにも、皆さんの“お困りごと”を知ることが今の私にとって重要なのです」
また、食品添加物の役割を正しく伝えることにも注力したいとか。インドをはじめ、アジアやアフリカの国や地域を中心に地球規模で人口が増加する中、食料の確保や製造、保存、流通させる方法について目を向けることは不可欠であり、食の安心や安全を守るためにも添加物の活用が鍵になると言います。
「専門に研究している立場からすると、必要な添加物が入っていない商品を見ると『おいしいのかな』『品質が保たれているのかな』などと疑問に感じてしまいます。日本の加工食品はクオリティーが高く、例えば冷凍食品とレストランの料理を比べるテレビ番組もありますよね。添加物が食卓に幸せをもたらしていることも、改めて周知していきたいです」
(取材年月:2023年12月)
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