ぼやける・かすんだように見えるのは目の動きが苦手なのかも
自閉症・ADHD(注意欠陥・多動)・LD(学習障害)などの
発達障害と言われるお子様をお持ちのお母様に、
聞いて頂きたいことがあります。
かなりの長文になりますので、
お時間のある時に
落ち着いて読んでみてください。
まずは、毎日ご苦労様です。
うちも育ててるので、
お母様のご苦労はよくわかります。
うちの場合は、
3才の子供を12年間育ててるような感じですから。
いつまでたっても手が離せない。
この子たちは、
何か敏感に反応する部分を持ってられます。
光過敏・聴覚過敏・味覚過敏・臭覚過敏・触覚過敏
見る・聴く・味わう・臭い・肌触りの五感に対して、
どれかが特別に強い感覚を覚えたり
複合して強い感覚を覚えたり、
異常に強い刺激を受けた時に
突然、パニックが起きたりする事があります。
パニックが起きた時は大変で、
子供の体が大きくなるにつれ、
大人一人では抑えきれなくなってきます。
それでも、
成長と共にパニックもだんだんと治まってくるモノです、
私は眼の専門ですので、
眼についてお話しします。
例えば
ADHDやLDと診断されたとします。
その原因の一部は眼にある事って多々あることです。
眼の負担を軽減して、
見やすくなる眼鏡をかけることで、
とても良い方向へ向かっていったりします。
発達障害は、
脳の伝達がうまくできないことで起こる
といわれています。
脳内の様々な情報を繋ぐシナプスがうまく機能して
情報が上手に伝達できるようになれば、
だんだんと良いほうへいきます。
パニックもだんだんと起こさなくなってきます。
脳内では様々な情報を伝達し、処理してるのですが、
脳が眼から得る情報量は 80% もあります。
上手に見ることができなくて、
80% を占める視覚情報を間違って脳に送っているとしたら、
どうなるでしょう。
脳は、間違って入ってきた情報が
違うとは思いません。
入ってきたそのままの情報を判断し処理します。
普段私たちが普通に見ている映像が、
2つにダブって見えていたり、
横線だけが見にくかったり
紙が白く光って印刷した文字が見えなかったり
とかすると、
脳は、見えてる情報を元に判断を下すので、
私たちとは違う行動をすることになります。
見ている本人は、
正しい見え方を知らないので、
自分が見ている映像が間違っているとは思いもしていません。
適切な眼鏡をご利用頂くことで、
初めて私たちと同じ景色を見ることができて、
『見やすく・ラクに見える』ことに感動を覚えられます。
みんなこんなふうに見えてるんだ。
こんなにラクに見れるんだ。
今までの見え方がちがってたんだな。
と
初めて気がつかれます。
上手に見ることの出来ることがいかに大切か
おわかり頂けると思います。
まずは、
眼から見た情報を
間違いなく正確に脳に送ることが
とても大切なんです。
その後で目を上手に動かすトレーニングをされることで
大きく良い変化が現れてきます
目のトレーニングを専門でしておられるところがあるので
ご紹介させてただいたりしています
見るということは
視力だけではありません。
「視力が 1.5 だから眼鏡は必要ない。」
大人の場合ならそれでよいでしょう。
しかし、
学童期のお子様の場合、
両眼で見るための機能がどんどん成長している時です。
視力の発達は9歳までに確立され、
以降成長することはないので、
9歳までに視力 1.0 を目指して
国をあげて、
弱視矯正用メガネに補助する制度もあります。
学童期のお子様の場合、
視力 1.0 でるようになったからそれでよいわけではありません。
視力が良くなると
今度は両目で見るための成長が始まります。
人は両目で見てますが、
左右の眼が平行な視線で見ると
2つに見えます。
遠くのモノでも
少しだけ内側に寄せて右目と左目で
同じモノを見るよう視線を合わせることで、
1つに見えるだけでなく、
立体的に見えるようにできています。
手元のモノを見る時には
さらに内側に寄せて
左右それぞれの眼の視線を合わせて見ています。
ここが大切なところで、
2つの眼を上手に寄せて一つのモノを見ることで
立体感がわかり、
遠近感が養われ、
スピード感や
動体視力も養われていきます。
視力が良い!というのは
見る機能のほんの一部分でしかないんです。
そして、
両目で見る機能は
いつでも鍛えることはできますが、
学童期に著しく成長します。
この時期にできるだけ
両目で上手に見ることを覚えさせてあげたいですね。
裸眼視力 1.5 見えてるお子様の方が、
実は
眼鏡が必要だったりしますし。
眼は
遠くを見る時には
力を抜いてリラックスして見て、
手元を見る時にググッと力を入れて
見るようにできています。
ココに異常があると、
見るために、
すごく力を入れて苦労して見ていて、
とても疲れやすい目だったり、
しんどいから
本を読んだり、書いたりするのが苦手だったり、
落ち着きがなくなったり、
視力は良くても
両目で見ることが苦手だったり、
します。
お子様の眼がどのような眼か
しっかりと見る必要があります。
成長段階のお子様の眼において
ただただ、「視力が良いから・・・・」
という言葉に惑わされないで欲しいと思います。
また、
1つのモノが2つ見えていたり
2つのモノが4つ見えていたりすることもあります。
本人は人とは違った見え方しか知らないので、
「我慢しろ。」 と言われても
無理だったり、
全てのモノが2つにダブって人とは違う見え方をしてるから、
他人の言うこととのギャップに苦しむことになります。
まずは、
疲れずに、正確に見る事の出来る
適切な眼鏡が必要です。
適切な眼鏡をご利用頂き、
初めて、
正しい情報を脳に送ることができます。
あとは
脳が判断してくれるのですが、
左右の眼を上手に動かさないと
きちんと見ることが出来ません。
眼を動かす筋肉は
小さな力で動く筋肉で、
微妙な力加減が必要です。
ところが、
この小さな力で動かす筋肉を
上手に動かすには、
大きな筋肉が上手に動かせるようにならないと
なかなか難しいです。
腕を平行にしたり、上に上げたり
腰を曲げたり
足を上げたり、蹴ったり
ジャンプしたり、転がったり、
とかが大きな筋肉です。
指を曲げたり、
手を握ったり、開いたり、
グー・ちょき・パーしたり、
指で1・2・3・4・5と数えたり
箸が上手に使えたり
中くらいの力で動く筋肉を
上手に動かせるようになってから
やっと
小さな筋肉の制御が出来るようになります。
発達障害のあるお子様は、
力の制御の苦手なお子さんが多いです。
まずは大きな力から
上手に扱えるようになり、
中程度の力が扱えるようになり、
それから眼の制御がうまくいくようになります。
眼の体操だけしていてもダメなんです。
もっと大きな筋肉を
自在に操れるような運動を
定期的にしてもらう必要があります。
そうすることで、
脳への伝達が強化され、
良い方向へ向かっていきます。
特にADHDとLDは運動が大切で、
頑張っていただくと
だんだんと良い方向へ進んでいきます。
兵庫県では
ビジョントレーニングの先駆けとして有名な
北出勝也先生が
神戸市の三宮の服部メガネさんで
ビジョントレーニングをしておられます。
ここ豊岡では、
養父市にあるジョイビジョン南丹さんが
ビジョントレーニングをされてますので、
適切な時期に
1年とか2年とか決めて
通われてみられると良いと思います。
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また、
ADHD(多動)があると
落ち着いてじっとしてられないので
視力検査が難しく、
眼科さんでも「様子を見ましょう」
と言われたりするようです。
ADHD と LD のお子様ほど
適切な眼鏡のご利用で、
驚くほどの効果が出てくるかもしれません。
発達障害のお子様のお母様は
14才までに両目で見ることを成長させたい!と
強く思ってください。
それまでに、
おうちで、簡単にできる目の体操をお奨めします。
1回3分! 朝・夕おこなって学力アップ目の体操を
頑張ってみましょう
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その上でさらに
ジョイビジョン南丹さんのお世話になられると効果倍増です。
通うのは少し大変ですが、
必ず、その効果は出てくるのでお奨めします。
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長文、
読んでいただきありがとうございます。
繰り返しになりますが、
・視力はいくら良くても、
成長段階のお子様には眼鏡が必要なことがあること。
・我々とは違う景色を見ている
お子様がおられること
・見るためににスゴイ力を入れて見ていて
とても大変で、しんどくて、
手元の作業の苦手なお子様がおられること
・紙が白く光って
印刷した文字が見えないお子様がおられること
・お子様にあった
適切な眼鏡をかける必要があること
・見るためには
左右の眼の視線を合わせて
1つに立体的に見れること
・遠くのモノと手元のモノで
ピント合わせをしていること
・眼を動かす筋肉は
小さな力で動く筋肉で
微妙な力加減が必要なこと
・小さな力で動かす筋肉は
大きな筋肉を自在に動かせるようになり、
中くらいの力で動かす筋肉を自在に操れるようになって
やっと、小さな力で操れるようになること
・目の筋肉を自在に操れるようになるには、
自分の身体を自由自在に操れるようになること
・特にADHDとLDは
筋肉を自在に動かせるようになると
良い方へ変化すること
見ることを活発にして
脳に正しい情報を送るには、
適切な眼鏡を掛けて、
学力アップ目の体操を朝夕二回、
辛抱強く行っていただくのが良いです。
できるなら
ジョイビジョン南丹へ通われれば、
より効果的です。
ここまで読んでいただいたお子様思いのあなたなら
きっと
お子様のために
良い方向へ進んでくれると信じています。
「子供の眼鏡があってるかどうか不安」
「子供に眼鏡が必要かどうかわからない」
というかたは
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SS級認定眼鏡士 山口竜徳丶