ロックが英語に誘ってくれた4:エリックプラクトン (クリーム) クロスロード ★歌詞解説 ★動画リンク
本記事は独学・国内学習による
英検1級保持者が書きました。
国歌(a national anthem) は必ずどこか血の匂いがする。
その事の是非を論じても不毛だろう。
この星に唯一例外的に血の匂いがしない国歌がある。
「君が代」です。
国内学習のみで同時通訳になった
故 松本道弘先生 の英訳作品です。
<君が代>
君が代は
Hear me out we’ll hear YOU loud.
(わたしの声を聞いてほしい、そして、あなたの凛とした声を聞かせてほしい)
千代に八千代に
Thousands’ years of rain,thousands’ sunlights.
(何千年の雨、何千年の陽の光をたくわえた)
さざれ石の
Thousands’ rays wishing you.
(愛しいほどのきらめきはこの世をあまねく照らし)
いわおとなりて
Your old rock, firm here to stay.
(岩はしっかりと大地を守っている)
苔のむすまで
Weep no more; weave us moss nice and green.
(さあ、哭(な)くのはやめて、美しい緑の苔を織りなしましょう)
<翻訳の指針 by 松本道弘>
kimigayo japanese national anthem
The Six Principles for Poetic Translation.
1:Personally and proudly interpreted and colloquially translated for an unsung heroic figure next-door.
個人の想いに祖国愛を込めて、どこかにいる隠れた英雄のために翻訳しました。
2:A totally, value-free (grammatically subject-free)
価値観やイデオロギー(政治的思想)をゼロベースで、主語抜きの文法を遊ばせました。
3:Creatively translated, true to the ethos of our centuries-old culture.
幾千年の歴史を誇る精神文化に忠実に、超訳を試みました。
4:Euphonically (musically) translated ―― rhythm, melody and harmony.
音楽要素を取り入れ、快音調に英訳しました。
5:Euphonically (proudly) translated, while listening to the music played by the bell-ring (suzumushi)crickets brought here from Matsukawa-mura, Nagano prefec.
誇りと歓喜の力を込め、鈴虫の鳴き声をBGMにして超訳しました。
6:Effortlessly (economizing big words) translated on an empty mind.
肩の力を抜いて、無私の境地で超訳を試みました。
君が代の英語訳は一般的に広く知られているものがあります。
イギリスの日本研究家バジル・ホール・チェンバレン訳:
Thousands of years of happy reign be thine;
Rule on, my lord, till what are pebbles now
By age united to mighty rocks shall grow
Whose venerable sides the moss doth line.