Mybestpro Members

矢橋高子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

発達障害とピアノ

矢橋高子

矢橋高子

皆さんは「発達障害」と聞かれると、どのように思われますか?

私の教室にたまたま来られた生徒さんが発達障害とのことで、その時、実は驚きました。

驚くと共に、「発達障害」という病名を私ははっきりと知りませんでした。

来られた時は年中で、まだ「発達障害」だとわかりませんでした。



「発達障害」であることは年長の時に知りました。

けれども、その時は私には、

生徒さんに対しての愛情があり、

レッスンをお断りすると云う選択肢はありませんでした。

私で寄り添って何かピアノを通して出来ることがあれば!・・と気がつけば、考えていました。

そして、ネットや本を読んで「発達障害」を知りたいと思いました。

知人から読んでみたら!・・と勧められた本です。



発達障害とピアノ


これが全てに当てはまる訳ではなく、皆に個性があるように、
発達障害にも、本当に個性があります。

その他、ネットでも沢山発信されています。


年中、年長を通して、生徒さんを見て思ったことです。

今思えば・・と云うことです。

まず、「集中力がない」「ピアノの椅子に座っていられない」ことでした。

また、こちらが話したことを「聞いているのかどうかが判らない」

「生徒さんが待っている椅子やピアノの下にもぐりこむ」

「レッスン室に置いてあるものが気になる」といったことでした。

「発達障害」の事を知れば知るほど、

ひとくくりに出来ない程、色々な要素が絡み合っている!

・・と云うことがわかってきました。

子どもの事って、

ただでさえ色々と心配してしまうのが親というものです。

まして「発達障害」という名前を聞かれただけで、どのようなお気持ちだったかと思います。



さて、色々なことが絡み合っている生徒さんですので、まず

「少しだけ集中すること」

を私と生徒さんの課題にしました。



たった4小節でも良いから、集中しようということです。

幸い、生徒さんには「好きな曲」がありました。

何か非常に集中力が欠けている日には、その好きな曲を弾くことにしました。

あれもこれもとやってみても、なかなか難しいので、

「集中」一点に絞ることにしました。

「4小節の集中のために」どれだけ椅子にもぐろうが、お母さんに甘えに行こうが良しと致します。





でも、弾くために椅子に座ったら、4小節でも集中する!

・・これを積み重ねて、2年半が経ちます。

今では「バイエル・下巻」の58番、


また、「メトードローズ」の上巻が終わりました。



例え少しずつではあっても、繰り返し付きで24小節が弾けるのは、大きな進歩だと思います。

お母さんが上巻の途中で「無理だと思う」とおっしゃっていましたが(上巻の一部、難しい曲があります)、

コツコツとした積み重ねは、誰にとっても大切な事と私は心から思っています。

宜しければホームページもご覧ください。
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」
https://canonpiano.com

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

矢橋高子
専門家

矢橋高子(ピアノ講師)

芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」

6歳半までの子供に向けた、絶対音感、音符の早読み、リズム叩きトレーニングを実施。個別カリキュラムによる音高・音大受験希望者向けレッスンも好評。レッスン室に2台のスタインウェイピアノを設置。

矢橋高子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ピアノレッスンのプロ

矢橋高子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼