スケールの大きい人間になる方法
はじめに
今回のテーマは20代で修羅場をくぐっておくべき3つの理由です。
若いうちに修羅場をくぐれと言うと時代遅れのように感じるかもしれませんが、転職エージェントやキャリアコンサルタントの間でも、仕事で結果を出している人は死ぬような思いで20代を過ごし、それを乗り越えた人は強いと言われています。
私自身の経験を振り返ってみても、20代前半は月100時間を超える時間外労働をこなすのが当たり前の環境で、質的にもかなり厳しい思いをしました。
過労〇殺事件が起きて会社が大規模な改革を迫られる中、8人でやっていた仕事を2人に削減され、1年かけて業務改善に取り組んだこともありました。
当時は本当に辛かったですが、今となっては非常に貴重な経験をさせてもらったと感謝しています。もちろん、長時間労働自体は望ましくありませんし、ワークライフバランスを考えた働き方が求められる時代です。
現代の「修羅場」に求められる要素は、時間の長さといった「量」ではなく、「質」の高さです。
・困難な仕事
・非定型的な仕事
・前例や正解のない仕事
できて当たり前の簡単な仕事を淡々とやるだけではなく、なるべく負荷のかかる仕事に20代のうちから挑戦しておくことが、将来の成功への鍵を握っていると私は考えています。
なぜ20代なのか?
「若いうちから苦労しておけ」というような話は昔から言われていますが、私も同じ様に思います。
20代で成果を出していない人が、30代、40代で大きな成果を出すという事例をほとんど見たことがありません。大抵の場合、30代、40代で成果を出している人は20代のうちから頭角を現しています。
そのため、20代のうちから力をつけていくことが必要となっていくでしょう。
経験による固定観念が少ないことや、エネルギーや活力が高く、柔軟性に長けていることからも、負荷のかかる経験は20代で積んでおいた方が良いと言えます。
20代が修羅場をくぐるのに最適な3つの理由
では、20代のうちに修羅場をくぐるのに適している具体的な理由を見ていきましょう。
1. メンタルの強化と柔軟性の向上
20代は若さゆえのリカバリー力があるため、例えうまくいかないことがあっても立ち直りが早いのが特徴です。
年齢を重ねるほど変化に対応することが難しくなってきますが、20代はまだ人生の蓄積が少なく身軽であるため、やり直しが効きやすく気持ちを切り替えやすいです。
この時期に適度な負荷をかけることで、メンタルが鍛えられ、強くなっていきます。そうすることで、30代、40代になってもメンタルの強さを武器によりパワフルに仕事ができるようになります。
2. 問題解決能力の養成
定型的な仕事を淡々とこなすだけでは、自分の問題解決能力を高めることはとても難しいです。
難しい仕事や正解のない仕事に早いうちから身を置くことで、自分の頭で考えて行動せざるを得ない状況に追い込まれます。この経験により、自分の頭で考え、自律的に行動ができる力が身につきます。
この力は、キャリアアップしてリーダーやマネージャーになる上で必須スキルだと言えます。
さらに、定型的な仕事やワンパターンの仕事というのは、AIの発達により人間がやるべき仕事ではなくなっていきます。人間の仕事は高度で複雑なものに集中していくことが予想されるため、若いうちから問題解決能力を磨いておくことが、これからの時代を生き抜く上で重要になってくるでしょう。
3. 自己理解による成長促進
物事がうまくいかない時は、自分の弱さや力不足、限界と向き合わざるを得なくなります。
これは決して楽なことではありませんが、自分自身と向き合うことで自己理解(メタ認知)が深まり、自分に何が向いているのか、何が得意で何が不得意なのかを客観的に見つめ直すことができるようになります。
楽な仕事をしている人よりも、難しい仕事に立ち向かっている人の方が、自己理解が進みやすいと言えるでしょう。
自分のキャリアを主体的に考えていくためにも、簡単な仕事ばかりを淡々とこなすのではなく、自分の力不足を感じるような20代の過ごし方が何より大切です。
20代が積極的に修羅場を作り出す3つの方法
20代という若さを活かして、積極的に「修羅場」を作り出す。その経験は必ず成長につながります。そのための具体的な3つの方法をご紹介します。
1. 失敗を前提に挑戦する
「失敗を恐れずに行動しろ」というのは、言うは易く行うは難しですが、失敗を前提にすることで、チャレンジする気持ちが湧いてくるものです。
初めてのことや難しいことに挑戦する際は、失敗するのが当たり前だと思って取り組むことが大切です。
失敗を恐れて何もしないよりも、失敗を前提にどんどん挑戦していくことに価値を置き、仮に失敗したとしても、そこから学びを得て、改善を重ねていけばよいのです。
失敗を前提に挑戦していくことで自分の仕事を修羅場化していくことができるのです。
2. 困難をチャンスだと捉える
人間は無意識のうちに楽な方を選びがちですが、それでは自分のレベルを上げることはできません。
RPGに例えるなら、自分のレベルが上がってきたのに、ずっとスライムばかり倒していても経験値は全然たまりません。レベルアップのためには、自分のレベルよりも少し高めの敵に挑戦し続けることが必要不可欠です。
30代、40代になって自分が優秀な人でいたいとするならば、20代のうちにたくさん経験値を取っておいた方が良いです。
難しい仕事や分からない仕事が来た時は、それを経験値を得るチャンスだと思って前向きに取り組む姿勢が大切です。「困難こそチャンス」と思い取り組むことで、着実にレベルアップを遂げ、30代~40代で活躍できる人材に成長していけるでしょう。
3. 信頼できる人脈を活用する
難しいことに挑戦する際は、全てを自力でやり遂げる必要はありません。
むしろ会社や組織に所属する意味は、先人の経験値やノウハウを活用しながらスマートに仕事をすることにあります。
頼れる先輩や上司の力を借りながら難しい仕事に取り組むことで、自分の力だけでは得られない貴重な経験を積むことができます。
最近ではAIの力を借りることも可能です。AIの答えをいったん仮説の1つとして取り組んでみる。上手くいかない場合はそこに実際の経験値を足していけば良いのです。そうやってブレンドされたものが、自分の血肉となっていきます。
20代のうちにあらゆるものの力を借りながら、自分のレベルを上げていくと、その後もしっかり伸びていけます。
自分1人で抱え込まずに、あらゆるリソースを活用しながら、自分のレベルアップを図っていくことが賢明だと言えるでしょう。
まとめ
私たち人間は本能的に楽をしたがる生き物ですが、年齢を重ねるほど新しいことや難しいことにチャレンジするのに多大なエネルギーが必要になってきます。
20代のうちに変化への耐性を身につけ、柔軟に考え方を変える経験を積んでおくことで、その後も状況の変化に臆することなく成長を続けられる人になれるはずです。
若いうちに負荷がかかるのは大変かもしれませんが、修羅場をくぐり抜けることで得られる経験と学びは、何物にも代えがたい財産になると信じています。
長期にわたり成長し、成功し続ける人を目指しましょう!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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