毎月分配型に対する誤解とは
お客さまにお伝えしたいこと
- テーマ型運用は長期運用には不向き
- テーマ型運用は流行り廃りの動きが激しく、賞味期限が短い
- 一度大きく下げた運用でその下落分を取り戻すのは非常に困難
テーマ型ファンドは、金融庁に長期的な資産形成に不向きな運用手法として問題視されていますが、未だに銀行や大手証券会社でテーマ型投資信託は数多く誕生しています。
これまで登場したテーマ型で取り上げられた名称をざっと概観すると、「ロボティクス」「インフラ関連」「AI」「医療」「フィンテック」「宇宙関連」など数多く見られます。
実際にテーマ型運用は世の中への普及過程において市場参加者の成長に対する期待値が高まることからパフォーマンスが獲得できる運用手法なのですが、その賞味期限は短期間となることが多く、先述の通り長期投資としては向いていないのが実情です。
加えて、俗に言われているテーマ型の流行り廃りは賞味期限が過ぎたテーマから新たなテーマに入れ替えていくことに伴って発生し、旬の過ぎたテーマは大きく下落することがよくあります。
含み損を抱えた運用についてご相談を受けることがありますが、運用の格言で「損切り」の重要性がよく叫ばれている通り、一度大きく下げた運用でその下落分を取り戻すのは非常に困難です。5割上がっても3割下がったら上昇分を失うのですが、5割下がったら100%上がらないと下落分を取り戻せません。
その際にポイントとなるのが、更なる上昇余地があるか否かとなります。その際、旬が過ぎたテーマ型運用は肝心の成長に対する期待値が剥脱していますので、本来の資産価値部分のみとなり、市場平均並みとなることが大半です。
そのため、旬の過ぎたテーマ型投資信託に対する特段の思い入れが無い限り、長期的な視点からは本源的なリターン源泉のある運用に入れ替えていくことが有益な方法であると考えます。
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