大学受験に求められる英語力(リスニング)

丹治重久

丹治重久

テーマ:英語学習

<大学受験に必要な英語学習>

大学受験に必要な英語学習の要素として次の項目が挙げられます。

①語彙力
②文法・語法
③長文の内容把握(共通テスト)
④長文読解・日本語和訳(二次試験)
⑤リーディング
⑥スピーキング
⑦リスニング
⑧英作文

今回は「⑦リスニング」についてお話していきたいと思います。


<やってはいけない「BGMとして聞き流す」>

リスニングの勉強方法で一つだけやってはいけない勉強方法があります。
それは「BGMのように聞き流す」方法です。

私自身もいやと言うほどチャレンジしてきましたが、
他の勉強の邪魔になるだけで決して効果はありません。

数学をやりながら英語をBGMとして聞き流す?数学に集中していると英語は全く耳に入らなくなります。逆に英語が耳に入ってくるのが認識できるうちは、数学に集中できていない証拠。
どちらか一方に絞って集中した方が圧倒的に効率的です。

巷で言われるようなBGM的な聞き流しの方法で知らぬ間に英語が聞き取れるようになって、ペラペラと話せるようになるのであれば、日本人はこんなに英語学習で苦労はしないのです。

日常会話であれば、BGMとして聞き流しているうちに次第に身につくフレーズがあるのも事実ですが、共通試験のリスニング・二次試験でのリスニング英語が、聞き流しているうちに聞き取れるようになった、などということはありえません。

リスニング学習は、全神経を集中してくり返し聴き、CDと合わせて自分も発音しながら読む練習(シャドーイング)を繰り返すのです。CDのお手本に合わせて何度も何度も。つっかえたところはつっかえないようにゆっくりと練習して体になじませるように。

ピアノやギターを練習するのと同じ要領です。

英語は言語ですので、発音できるようにならなければなかなか身に付きません。発音ができなければ長文読解にも苦労します。机の前でいつもぶつぶつ言いながら読む練習をしてください。


<英会話スクール>

マンツーマンの英会話学習は、聞き取り能力の向上と日常英会話の習得には効果があります。

これは、目の前の先生が自分に対して問掛けていることを真剣に聞きとろうと全神経を傾けて理解しようと必死になるからです。そして、発問に対して何を答えるか、それを英語でどう表現するのか頭をフル回転させることになるので、コミュニケーション能力が高まります。

ただし、日常英会話と大学受験に必要な英語力はまったく相いれませんし、リーズナブルな価格でマンツーマンで、こちらの要求にこたえてくれるようなネイティブの先生を探すのは困難を極めます。
(ちなみに、英会話で定評のあるベルリッツは1レッスン8,000円程度/40分です。首都圏の学生や社会人たちの中には、これくらいの投資をして自己啓発に取り組んでいる人も多いのです!)

要するに、リスニングは全神経を集中させ、正しい方法で取り組まなければ効果が上がらないのです。英会話は大学を卒業して稼げるようになってから、自身のスキルアップとして始めてください。

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丹治重久
専門家

丹治重久(学習塾講師)

有限会社東邦教育システム

札幌市豊平区の地域に根差した学習塾。安易にフランチャイズを展開せず、北海道では突出した高校・大学入試実績を誇ります。小学生から大学受験生まで、第二の家として安心して勉強に打ち込める環境を整えています。

丹治重久プロは北海道テレビ放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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