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勉強に打ち込める「第二の家」として、目標に向かって仲間とともに高め合う環境を用意

子供が育つ環境を整えるプロ

丹治重久

丹治重久 たんじしげひさ
丹治重久 たんじしげひさ

#chapter1

小学生から高校生まで指導。1953年に創立し、親子2代で通うケースも

 札幌市豊平区にある「現役予備校TANJI」は、1953年に創立した老舗の学習塾。公立コースや部活応援コース、個別指導コースと、目指す進路や習熟度に応じたクラスを展開する同塾で、塾長を務めるのは「東邦教育システム」の代表・丹治重久さんです。

 「中には小学1年生の時に入塾して大学受験まで、お付き合いが12年に及ぶ子もいます。長い時間をかけて本人やご家族と信頼関係を築き、子どもを育てていくことが、当塾の大きな特徴です」

 丹治さんをはじめ、専門性やキャリアを備えた講師陣のもとに、小学生から高校生まで多くの生徒が集います。かつて同塾の生徒だった保護者が、仲間と切磋琢磨しながら学習できた経験から「わが子にも」と、親子2代にわたって通うケースも少なくないそうです。

 「中学、高校、そして大学入試と、受験を経験して子どもたちは成長していきますが、一人で勉強を続けていくのは孤独で苦しいものです。親身になってサポートしてくれる大人や、同じ目標を共有する友達がいるからこそ意欲がわき、モチベーションを維持できるのです」

 生徒たちは中3になると、週5~6日のペースで塾にやって来ます。追い込みの季節にもなると、休日は朝から夜まで自習に励みます。授業のない日でも、ともに切磋琢磨する同志が教室にいるのです。
 「私たち講師は、各教科を指導することにより一人一人の学力向上を図りますが、それ以上に、心が通う温かみのある空間を整え、生徒同士の仲間意識を高めることが、合格を勝ち取るための近道になるのです」

#chapter2

大学で研究に没頭した経験も企業で働いた経験も、すべて子どもに向き合う礎に

 開校から約70年の歴史を持つTANJIは、丹治さんの祖父が、丹治さんの父に勉強を教えたのが始まりです。
 「祖父の病気を機に、東京で会社員をしていた父が塾を引き継ぐために札幌に戻り、私も小・中学校時代には、父を中心とするスタッフの薫陶を受けました。その中で次第に、自分も将来は当塾の教壇に立ち、子どもたちの教育に携わりたいという気持ちが芽生えました」

 一方で、北海道大学で脳科学の研究をしていた叔父の影響で、幼少期から医師か研究者になりたいという夢があった丹治さんは、東京理科大学に進学して博士課程を修了。大手食品メーカーの「味の素」に入社し、医薬品の研究開発に従事しました。「いつかは塾を」という思いを実行に移したのは2008年のことです。
 「家族と、当時名古屋に住んでいた義理の母も一緒に連れて、名古屋からフェリーで2日かけて北海道へ向かいました。道中は、『これまでとは違う仕事や生活で、苦労をかけるだろうけれどがんばろう』と話し合いましたね」

 大学で研究に没頭している時も、企業に勤務している間も、常に頭の片隅にあったのは、TANJIの子どもたちのことだったとか。
 「昔は、いい大学に入れば、就職やその後の人生はある程度保証されていましたが、今は必ずしもそうではありません。私自身が実社会に身を置いたことで、どんな力を伸ばせば社会で活躍していけるのかを理解し、子どもたちを導くことができます。私が経験してきたことのすべてが、生徒と向き合う礎になっています」

丹治重久 たんじしげひさ

#chapter3

日々の指導や体験学習で、社会で生き抜くためのアイデンティティーを育む

 景気の低迷や少子化、さらにはコロナ禍により、個性豊かな個人塾が減りつつあることに懸念を抱く丹治さん。オンラインが普及し、リアルな学び舎が縮小傾向にあっても揺るがないのは、「人を育てるのは人と環境である」という理念です。

 「子どもたちが大きくなって、日本全国または世界各地へと羽ばたき、世間にもまれる中で『自分はいったい何者で、何ができるのだろうか』と悩む瞬間が必ず訪れます。壁にぶつかったり、道に迷ったりした時に己を奮い立たせてくれるのは、『自分の価値・独自性は、北海道の地で培った人間力』と誇れる、明確なアイデンティティーなんです」

 自分の原点となる強みをしっかり植え付け、指針として生きていけるように、日々の指導に加えて体験学習の機会も設けています。例えば、「ホタル観察会」や「星空観察合宿」「夏キャンプ」「洞爺湖ジオパーク散策」などで、北海道ならではの自然や文化、歴史について五感で学びます。他に、同塾を卒業した大学教授や現役医師たちの協力で小中高生のための講演会も開催。こうしたイベントを通して生徒たちの団結も深まり、受験に向けて高め合える風土が醸成されると言います。

 卒業生に「あなたにとってTANJIとは?」とアンケートをとると、多くの生徒が「第二の家」と答えるそうです。
 「受験は、多感な思春期とも重なります。親御さんにとっても大変な時期でしょう。志を同じくする仲間たちと勉強に打ち込める場所を用意していますので、ぜひ私たちを頼ってください」

(取材年月:2022年9月)

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丹治重久

子供が育つ環境を整えるプロ

丹治重久プロ

学習塾講師

有限会社東邦教育システム

札幌市豊平区の地域に根差した学習塾。安易にフランチャイズを展開せず、北海道では突出した高校・大学入試実績を誇ります。小学生から大学受験生まで、第二の家として安心して勉強に打ち込める環境を整えています。

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