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雑草対策にお悩みの方へ・・・
雑草対策として何をどうしたら良いのか?
前回は主に除草剤のことを中心にご説明しましたが、今回は防草シートの活用についてご説明します。
そもそも防草シートとはどんな製品なの?
防草シートとは雑草の成長を抑制するための特殊なシートのことを言います。
つまり、シートを境にその下部に潜む雑草の芽の地表への発芽成長や、地上から飛散した雑草の種や胞子の発芽による根の地下への発根を阻止する目的のために開発されたシートのことです。 もっと簡単に言うと、雑草の「芽や根」が貫通しにくくなっているシートということです。 ですが、不思議に空気と水はきちんと透しますので、現代の製造技術には驚かされるところです。
では、なぜ雑草の「芽や根」が貫通しにくいのかというと、非常に微細な繊維を使用し、物理的に雑草が貫通しないような細かさでシートを編み込んでいるからなのです。 当然、その細かさのレベルによって防草効果や価格にも差が出ることは言うまでもありません。
時折、「防草シートを敷くと雑草が生えてこないのは、シートに除草剤が入っているのですか?」というご質問をいただきますが、それは間違いです。 除草剤の成分は一切使われておりません。 前述の通り、あくまでもシートの目を細かくすることで物理的に雑草の芽や根がシートを貫通しにくくしているだけなのです。
また、どの防草シートも時間の経過によるシートの劣化はほとんどありませんから、安心して使えます。 ある意味、除草剤と比べると費用対効果が高いといわれる所以はこの点からなのかも知れませんね。
防草シートをどこにどのように使用するのが最も効果的?
先ずは、以下の点に留意してください。
①シートは出来るだけ地表近くに敷設する
②対象スペースに成育している雑草は予め除去する(除根まではしなくてもOK)
③雑草の繁茂状態によっては、事前に除草剤を散布しておく
④シートの上には発根を促す土や砂などを敷かず、周りから飛散される種や胞子も発芽できない化粧砂利などの採石系骨材か、レンガ・インターロッキングなどの二次製品を敷き均す
⑤砂利仕上げの駐車スペースには使用しない
防草効果をより永く維持させるためには
また、防草効果をより永く維持させるためには、シートのずれや破損に注意を払う必要があります。 そのための配慮するべき事項も挙げておきますので参考にしてください。
・シートの上に化粧砂利等を敷き均した場合はできるだけ歩かないこと
・車の乗り入れを絶対にしないこと
シートの上を人が歩く必要がある場合は、シートの上にレンガやインターロッキングなどを敷きつめるべきです。 車の場合も同じ施工でOKですが、その他としては土間コンクリートやアスファルト舗装にするのも良いでしょう。 ただし、その場合はシートを敷く必要はありません。(時折、アスファルトの下や、上層路盤の下にシートを敷設している業者さんを見かけますが、それは全く誤った使用方法で効果はありません。)
ところで、今まで防草シートの長所をご説明してきましたが、防草シートは魔法のシートではありません。 つまり、これを使えば雑草を完全に阻止できるわけではありません。
特に「スギナ」に関しては、いわゆる防草シートの天敵です。
「スギナ」は1mmの隙間を見つけては地表に出てくる非常に強い生命力を持っています。
したがって、基礎周りやシートの連結部分などのわずかな隙間から地表にでてくることがありますので、その時は人力で除草するか、ピンポイントで除草剤の散布が必要です。
そういう意味では、北海道の防草対策とは「スギナ対策」と言っても過言ではないかも知れません。
防草シートを正しく使うことで、何もしない時の90%以上の防草効果が得られることは、これからのお庭生活を楽しんでいただくためにも非常に魅力的な防草方法だと私は思います。 是非お試し下さい。
次回は、防草シートを利活用した応用方法についてご説明します。
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