松の剪定(札幌市、江別市ほか)。
よくお客様などから「この枝は私がてきとうに切ってもいいんでしょ?」や「ついでにその枝も切っておいて」と言われることがあります。
そういわれると「てきとうに切ってもいい枝は一本もないのになあ・・・」や「枝を一本切るのにもそのなかにはたくさんの技術が詰まっているのになあ・・・」と思ってしまいます。
そこで、いったい私は剪定で枝を一本切るときにいくつの理由を一瞬のうちに考えて行っているのだろうかと数えたことがあります。
その理由をあげてみます。
①枯れていないか?
②病気にかかっていないか?
③害虫が寄生していないか?
④他の枝の生育のさまたげになっていないか?
⑤この先将来、必要な枝になるか?
⑥伸ばしたい方向の枝の芽はどの芽か?
⑦全体の樹形を乱していないか?
⑧切り口がふさがり易い位置はどこか?
⑨下の枝の日光をさえぎっていないか?
⑩敷地の境界からでていないか?
⑪電線に近づきすぎていないか?
⑫家の壁にかかっていないか?
⑬屋根に雪が積もった時に枝が邪魔をしていないか?
⑭隣の木との共存はうまくいっているか?隣の木との関連で切るか切らないか、どのくらい切ったら よいか?
⑮この木の樹勢は弱っているか、旺盛か?
⑯それぞれの枝葉の光合成が効率よく行えるか?
⑰一般的に支障枝といわれる枝でもこの木にとっては必要なのではないか?
⑱全体的に風通しがよくなっているか?
⑲新しい芽が出やすくなっているか?
⑳幹や根まで栄養分が生きわたるようになっているか?
㉑今後の木の生育がよくなるようになっているか?
以上にように、私が枝を一本切るのには約21の理由が含まれています。
適当に切っていい枝は一本もありませんし、ついでに切るという感覚は私にはありません。
人によっては、ただ短く切るという一つだけの理由で行っている方もいるでしょう。
これは、その人の知識や経験、技術によって変わってきます。
剪定には、また、どの枝を残すのかにも多くの理由が含まれています。
最終的に剪定した樹木が今後よい生育ができることが目的になります。



