節税をやめて多額の資金調達を行った事例
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『利益は気にせず出しましょう』
…金融機関は経営者様が思う以上に利益を重視しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先日、弊所が財務部長の代行をしている企業の社長様から、
「なぜ銀行はこんなに融資をしてくれるのでしょうか?」と不
思議そうに尋ねられました。その社長様は、元々、資金調達が
思うようにいかないと相談に来られた方です。お付き合いを始
めてまだ1年程度ですが、既に約1億円を調達することができ
ました。
弊所からすると、融資を受けられることは何ら不思議ではあり
ません。確かに、事業内容に理解を示してくれる金融機関に出
会えたことは幸運でしたが、元々、同社自身がそれだけの融資
を受けられる潜在力をお持ちでした。
弊所のアドバイスは、「利益は気にせず出しましょう。」とい
うことだけです。同社の社長様は、企画力や営業力があり、経
営者として高いポテンシャルをお持ちであるにも関わらず、税
金を意識するあまり、利益があまり出過ぎないように経営して
おられました。ご自身で利益を出さないように経営しておきな
がら、資金調達が思うようにいかないと悩んでいたのです。
「利益を出せば融資は必ず受けられますよ。」とお伝えしても、
最初は、「多額の税金を払うのが怖い。利益を出したからと言
って本当に融資を受けられるのか?」と疑心暗鬼でしたので、
まず、利益を出しても納税に困らないよう、500万円の資金
調達を行いました。
同社は、前期まで、売上高は約3億円、純利益は数十万円とい
う業績でしたが、税金を気にせずに営業をした結果、約600
万円の純利益を計上することができました。200万円程度の
税金を支払うことになりましたが、事前に調達した500万円
で十分に対応可能です。
決算後の資金調達状況は冒頭のとおりです。2つの金融機関か
ら融資の提案が数回あり、累計で約1億円の調達ができました。
社長様は、「利益が出るだけで、こんなにも銀行の対応が違う
のか。200万円の税金で1億円借りられるなら安いもの。も
っと早くからそうしておけば良かった・・・」とおっしゃって
いました。
金融機関は、経営者様が思う以上に利益を重視しています。も
っと利益を出せそうだが、どうせ税金が増えるだけだし・・・
とお考えの経営者様、試しにまずは納税資金を確保して、思い
切り営業をしてみてはいかがでしょうか。