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『事業規模を拡大させるための資金を調達するポイント』

石田雄二

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テーマ:銀行融資・補助金

事業規模を拡大するためには、営業力に加えて資金力が必要で
す。しかし、金融機関は、今現在の事業規模に見合った融資を
原則としていますので、将来のための成長資金を獲得するのは、
少しハードルが高くなります。

もちろん、成長資金の融資を全く行わない訳ではありません。
新店舗を出したいと言えば、計画を精査して融資をしてくれま
すし、月商1,000万円の企業が、月商1,500万円を目
指すための増加運転資金も融資してくれます。しかし、3店舗
分をまとめて融資することはありませんし、月商1,000万
円の企業に対して、月商5,000万円を目指すための増加運
転資金を融資することもありません。

銀行が成長資金を少しずつ提供する理由は、スピードよりも着
実に成長することを好むためです。しかし、経営者は、銀行の
想定しているスピードよりも早く成長したいと考える方が多い
ため、銀行の姿勢に苛立ちを感じてしまいます。

銀行から成長資金を多めに獲得するためのポイントは、以下に
なります。

1.小さくても良いので黒字の実績を作る。
2.自社のビジネスモデルを銀行に良く理解してもらう。
3.自社のお金の流れを銀行に良く理解してもらう。
4.手元資金が増えれば、自社の売上、利益、資金がどのよう
  に増えるかを資金繰り表などで具体的に示す。
5.目指している将来像を銀行に良く理解してもらう。
6.上記の活動を複数行に対して行う。

決算書と試算表を持参して普通に融資を申し込んでも、現在の
実績に応じた融資しか実施してくれません。上記のポイントに
沿って説明し、成長の意志を明確にしてください。また、1行
よりも複数行に説明を行うことで、健全な競争原理が働き、結
果として自社の事業規模よりも、少し多めの資金を手にするこ
とができます。

弊所が財務部長の代行を行っている企業様の例ですが、創業後
3年間で、累計約1億円の調達を行った企業が複数あります。
資金を調達して業績を伸ばし、さらに大きな資金を調達してさ
らに大きく業績を伸ばす、好循環経営を実現しています。

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石田雄二
専門家

石田雄二(税理士)

石田雄二税理士事務所

単に安いだけでなく、創業後の会社の管理体制構築までサポートします。また、税理士だけでなく、社労士も在籍しているため、助成金の獲得支援を強みとしている点も好評です。

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