財務の役割
平成27年10月から、若者雇用促進法にもとづいて新たな認
定制度が始まりました。
この制度は、厚生労働大臣が、若者の採用・育成に積極的で雇
用管理の状況などが優良な中小企業を認定し、これらの企業に
対して情報発信を後押しすることなどによって、企業が求める
人材の円滑な採用を支援し、若者とのマッチング向上を図って
いく制度です。
そして認定を受けると、次のような助成金の加算措置が受けら
れます。
(1)キャリアアップ助成金
認定企業が35歳未満の有期契約労働者等を正規雇用等に転換
する場合、1人あたり最大50万円のところ、10万円加算さ
れて60万円の支給額になります。
(2)キャリア形成促進助成金
認定企業が、採用5年以内の35歳未満の労働者に対して職業
訓練を実施して「若年人材育成コース」を活用した場合、対象
経費に対する助成率が1/2から2/3に引上げられます。
(3)トライアル雇用奨励金
認定企業が35歳未満の対象者に対しトライアル雇用を実施す
る場合、月額4万円のところ、1万円加算されて5万円の支給
額になります(最長3か月)。
■その他の支援等
助成金の加算措置以外にも次のような支援が受けられます。
(1)ハローワーク等での重点的PRの実施
「わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」などの
支援拠点で認定企業の積極的なPRが実施されます。
(2)自社の商品、広告等に認定マークの仕様が可能
認定を受けた優良企業であることを対外的にアピールできて、
企業のイメージアップや優秀な人材の確保が期待できます。
■対象企業
次のような認定基準を満たす中小企業(常時雇用する労働者が
300人以下の事業主)であれば認定企業となることができま
す。
(1)学卒求人など、若者対象の正社員の求人申込または募集
を行っていること。
(2)若者の採用や人材育成に積極的に取組み、「人材育成方
針」と「教育訓練計画」を策定していること。
他にも雇用管理状況等に関していくつかの要件があります。
■認定手続
認定を受けるためには各都道府県労働局への申請が必要です。
(詳細については、各都道府県労働局、ハローワークへお問い
合わせください。)
若者の採用・育成を積極的に進めて行こうとお考えの方は、ご
検討ください。