『小規模事業者持続化補助金について』
融資を断られる理由で最も多いのは、業績不振による赤字や債
務超過です。断られるのは残念ですが、やむを得ない理由であ
り納得できます。しかし、業績が悪くないにもかかわらず、融
資を断られるケースがあります。総合的な判断で・・・釈然と
しない回答です。
業績は悪くはないのに融資を断られた場合は、次に融資を受け
るのが難しくなることがありますので注意が必要です。「業績
が悪い」という理由で断られた場合は、「業績が良くなれば」
融資を受けることが出来ます。業績が悪くないのに、「総合的
な判断で」断られた場合は、何をどう改善すれば良いかが分か
りません。まず、原因を突き止める必要があります。
■ 業績や財務内容以外で断られる理由
・前回の借入れから時間が経っていない。
・ノンバンク等からの借入れがある。
・過去に延滞がある。
・事業計画に無理がある。
・決算書に疑義がある。Etc
中でも特に厄介なのは「決算書に疑義がある」とされている場
合です。金融機関には断った記録が残っており、前回断った理
由が改善されない限り、次の融資も審査を通す訳にはいきませ
ん。決算書そのものが信頼されていないとなれば、改善の方法
が無くなってしまうため、新たな融資を受けることが大変難し
くなります。
利益があまり出ていないことを指摘された時に、「本当は儲か
っているけど、わざと利益は少なくしています。」と答えたり、
資産が少ない事を指摘された時に、「資産は個人で持っている
ので決算書には載せていません。」と答えたりした経験はござ
いませんでしょうか。いずれも審査をクリアするために良かれ
と思って答えたつもりでしょうが、全くの逆効果です。
金融機関は決算書で審査を行います。その決算書が正確に作ら
れていないことを主張してしまっては、審査以前の問題になり
ます。利益が出ているにもかかわらず「総合的な判断で・・・」
と断られてしまった場合は、まず断られた原因を突き止める必
要があります。「融資を断られたが釈然としない」と感じた経
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