「思い」を「行動」レベルに落とし込むには？

前回、会社を長年にわたって存続させるためには、
あなたの「大きな思い」が大切であることを述べました。

次に、この「大きな思い」を実現するためには、
それを行動できるレベルに落とし込むプランを練っておかなければなりません。
それが「経営計画」です。

起業しようという方の中には、「経営計画などいらない。そんなものをつくっている暇はない」
「計画よりも実行力が大切だ」「ビジネスは、やってみなければわからないから、
スタートする前に、考え過ぎてもしょうがない」等といった意見があります。

それらを否定するつもりはありませんが、
やはり計画というものはつくっておいて絶対に損はありません。

では、会社設立当初から数年の間、経営者が一番困ることは何でしょうか？

それは、資金繰りです。

しっかりと計画を立てておかないと、会社にお金が残せずに倒産してしまいます。
このような事態だけは避けなければなりません。

起業する方の多くは、「コツコツまじめにやっていればお金は後からついてくるだろう」
という認識を持ちがちですが、創業当初の資金繰りはそんなに甘いものではありません。
まず創業資金は、オフィスの保証金や仕入費用などですべて消えてしまうでしょう。

借入しようにも、決算すら行っていない１年目の会社を
銀行がまともに相手をすることはありません。

たとえ商品が売れたとしても、後払いであれば、
代金はすぐに手元に入ってこないことになります。