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コラム

睡眠時頭痛の診断は脳腫瘍を鑑別しないといけません

広島の頭痛外来

2017年12月17日 / 2018年9月16日更新



1988年にRaskin先生によって報告された頭痛に睡眠時頭痛というのがあります。これはまれな疾患で , 「目覚まし頭痛」ともいわれます。患者さんの数は一万人に7人くらいの有病率があるとメイヨーホスピタルの頭痛クリニックで報告されております 。でも実際はもっと多いのかと思うのが私自身の経験です。
しかし、このように起床時にのみ頭痛が起こるのは良性疾患で副鼻腔炎などのものが多い反面、脳腫瘍の初期の症状であることもありますので病院受診はお早めにお願いします。
脳腫瘍での起床時頭痛の原因は、脳圧といって血圧のような脳の中の圧力が頭を下げている姿勢、つまり睡眠姿勢で高くなることによって起こるといわれております。脳は頭蓋骨に囲まれた閉鎖空間の中にあり、その中に脳腫瘍などの別の組織が増えると脳圧が高くなります。頭をさげると脳圧がさらに高くなり頭痛になるわけです。
一方、睡眠時頭痛の原因は不明な点が多く、母体数が少ないため病態など十分に明らかにされておりません。
A. B ~ D を満たす鈍い頭痛
B. 睡眠中にのみ起こり、覚醒をきたす
C. 次の特徴のうち少なくとも 2 項目を満たす
 1.1 ヶ月あたり 15 回を越えて起こる
 2. 覚醒後 15 分以上持続する
 3. 初発年齢は 50 歳以上
D. 自律神経症状がなく、悪心、光過敏、または音過敏のうち2つ以上を示さない
E. その他の疾患によらない
とされております。
男女比は女性が男性の約1.5倍といわれ、50代に発症することが多いです。頭痛の程度は軽度いものから日常生活に支障を呈するものまであり五人に一人はかなり強い痛みを呈します。頭のこめかみから前頭部に痛みが起こることが多く、15分から3時間くらい続きます。就寝後3時間くらいで出現することが多いです。 睡眠時無呼吸症候群などの動脈血の酸素飽和度の低下とは関連がないことが多く , 就寝中に足をざわざわ動かす周期性下肢運動障害がみられることもあります。 画像診断で脳腫瘍などの二次性頭痛を鑑別することが重要です。器質的異常がない場合は、睡眠時におこる一次性頭痛である群発頭痛 , 三叉神経・自律神経性頭痛(発作性片側頭痛, SUNCT 症候群) , 持続性片側頭痛など診断が比較的難しい頭痛と鑑別が必要になります。

薬物治療としては , カフェイン , リチウム , インドメタシンなどによる効果があるといわれております。
当院でもインドメタシン内服で頭痛が消失した例を経験しております。

国際頭痛学会・頭痛分類委員会 , 国際頭痛分類第3版β版

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