緊張型頭痛
広島で頭痛外来を行ってます。
当院における頭痛患者さんの統計をまとめました。これは平成27年10月から毎年行っておりますが昨年度(平成29年10月7日から平成30年10月6日)の患者さんは以下のような結果になりました。
坂井教授らの電話手紙インタビューでの全国調査によると、緊張型頭痛の患者さんは片頭痛の4倍弱といわれております。
当院では緊張型頭痛の患者さんが304名で片頭痛の患者さんは959名となってます。
これは緊張型頭痛の患者さんは頭痛も軽いため病院に受診する必要がない方が多いためです。
当院に受診される多くの緊張型頭痛の患者さんは片頭痛など日常生活に支障をきたす頭痛を合併している患者さんです。
当院の特徴は重症な頭痛患者さんが多いことです。
鎮痛剤や他院から処方された片頭痛治療の特効薬とされるトリプタン製剤などを飲み過ぎて受診される方が多いです。
日本中ではこのような薬剤の使用過多による頭痛患者さんは片頭痛患者さんの3%未満とされておりますが当院では片頭痛患者さんの約2割もの患者さんが薬剤の使用過多による頭痛で当院に受診されてます。
また、群発頭痛という重症頭痛の患者さんは日本国内で5万6千人から40万1千人というデータがでており片頭痛患者さんの数を100とすると0.7から4.7となっており(正確な有病率は不明)ます。
当院の群発頭痛の患者さんの数は片頭痛患者さんの数を100とすると9.1位になります。
多くの群発頭痛の患者さんが当院に受診されてることがわかります。