日本酒と食をテーマにしたイベントで、地域を笑顔に（1/3）

「広島燗酒フェスティバル」の仕掛け人が、地域イベントをプロデュース

　毎年3月に広島城で行われる「広島燗酒（かんしゅ）フェスティバル」。4回目の開催となった2023年は約5000人が来場し、個性あふれる地酒を堪能しました。県内の蔵元19蔵や飲食店が出店し、全国や海外からの観光客も多かったとか。

　イベントを主催するのは、「藤本屋」オーナーの藤本順子さん。日本酒のスペシャリストとして、広島国税局清酒鑑評会での評価員や、県内の出品酒・市販酒の評価員など、各方面から声が掛かります。

　「広島県は酒造りが盛んで、特に東広島市西条は兵庫の灘、京都の伏見と並ぶ〝三大酒どころ〟と言われますが、県外ではあまり知られていません。地元の蔵元が造り出すお酒について広く伝え、存在感を高めることで地域を盛り上げたいという思いで活動しています」

　2018年の初開催から、プランニングや会場の手配、事業者への出店依頼、集客に経理とすべて一人で担ってきた藤本さん。初回1200人から年々動員数を伸ばし、知名度も上がっています。
コロナ禍では規模を縮小しましたが、市内の神社で日本酒の集いを実現。商業施設では、日本酒と合う食事を組み合わせるペアリング体験も手掛けました。

　さらに、数々の実績をもとに、イベントのプロデュース業も始めています。
　「経験に基づくノウハウだけではなく、全国各地の蔵元や飲食店、料理研究家やテーブルコーディネーターなどお酒や食関連のネットワークも豊富にあります。『日本酒や食で地域を活性化したい』というニーズに、その土地に合った切り口で魅力発信のお手伝いをします」

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