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第4回 おかえりなさい、気を付けて 全5回

深澤一喜

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テーマ:再会

おかえりなさい、気を付けて 4/5

第4回再会 ―― 「おかえりなさい、気を付けて」と、ドイツの健康建材

こんにちは。再び、深健工舎一級建築士大工のカズこと深澤一喜です。

深健工舎は、群馬県前橋市を中心に、自然素材を使った高気密・高断熱・高耐震の健康住宅を、新築・リノベーション・リフォーム工事で立ち上げ、設計事務所併設の大工務店です。

まず、前回のおさらいです。
家庭内の不慮の事故による約死亡者数は年間約17,320人で、交通事故(3,511人)の5倍。入浴中の溺死(ヒートショック)は年間約7,776人、冬季には19,000人を超えるという推計もあり、その95%が65歳以上の高齢者です。 今回は、そんな数字を「自分のこと」として受け止めざるを得なかった、私自身の体験と、ある再会の話です。

2019年、45歳の誕生日。 私は長年吸ってきたタバコをやめました。 体のことを考えて、その後思いもよらないことが起きました。 タバコをやめたところで、以前は気にならなかったにおいや化学物質に敏感になり、目の違和感、頭痛、倦怠感、腹痛などの化学物質過敏症のような症状に苦しめられるようになったのです。

不思議なもので、不調があると人は原因を探します。

その矢先の2021年。2回目で伝えた2017年の展示場セミナーとはまた別の機会に、建築現場で使うサッシ建材を扱う会社の社長さんが主催するブランディングセミナーに参加しました。 休憩の雑談の中で、その社長さんがぽつりと言いました。

「おかえりなさい、気を付けて」


住宅のセミナーで「気を付けて」と言われても、ピンと発音。でも、その日の帰り道、私は合点があったのです。家庭内事故の数字、そして自分自身が経験した化学物質過敏症のような症状
。 家は、ただ安全に帰る場所ではなく、注意して過ごさなければいけない場所になりました。 その社長さんは、そう教えてくれると思います。

そして、そのセミナーの場で、私はもう一つの出会いを果たしました。ドイツの自然素材を扱う健康建材メーカーの方
です。

その場で、私は初めてヨーロッパの自然素材の健康建材を知り、衝撃を受けました。今まで当たり前に使っていた建材と違い。 そして、健康に対する考え方のレベルの違い。 壁材一つ、塗料一つとっても、「家は住む人を守るもの」という当たり前が、そこには根付いていたのです。 2019年から私が身体で感じてきた違和感の答えが、ここにありました。

その後、私は2024年、このブランディング道場の4期生として半年間受講しました。

一つ目は、同じ志を持つ工務店と設計士との横のつながり。北関東を中心とした仲間との出会いは、技術の悩みを共有できる財産になりました。

二つの目は、自分の基準を持つことの大切さ。ハウスメーカーには規模で敵わないが、私のような小さな工務店が選んでいただける理由は、「自社基準を明確に打ち出し、守り抜く覚悟」です。

三つ目は、自社の強みを活かしたオリジナルの家づくり。大工自身が設計に関わり、現場で自然素材を実際に手に取り、施工する。私たちにしか造れない家を届けることです。

受講を経た2024年末、父から引き継いだ深澤建設を、2025年1月に「深健工舎」へ。新しいのもと、住む人を守る家づくりを本気で本気で決意を固めました。

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専門家

深澤一喜(建設業)

深健工舎

「断熱性能」「気密性能」「耐震等級」に独自の基準を設け、省エネや耐震を考えた家を設計。できるだけ自然素材を用い、化学物質過敏症などに悩む方に寄り添った家づくりを提案しています。

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